10年ぶりの超大型台風18号が日本列島に上陸した。
朝4時過ぎ、窓を叩く強い雨音で目が覚めてしまった。
「こりゃあ大変だ」と思わないでもなかったが、その内また寝込んでしまいいつもの時間に起床。
雨こそ降り続いているが、大した風でもない。
ニュースでは、首都圏の列車は、特急は運休だがその他は50%運行との事。
本日は出張なので、通常の通勤とはまるで逆方向に向かう。
東京へ向かう列車のホームはすし詰め状態なので、逆方向の出張先へ向かうのは「ラッキー!」。
各駅停車のグリーン券を購入し、楽勝ムードで列車に乗り込んだのが朝7時半頃。
鼻歌ムードで順調に30分ほど経過した後、「強風の為しばらくスピードを緩めます」と車内放送。
それでも全く不安感などなかったが、とある田舎駅に辿り着いた後が悲劇の始まりだった。
そこで列車がピタッと止まってしまい、全く動かなくなってしまった。
車内放送は、「強風の為、首都圏の全てがストップ、復旧のめどなし」と繰り返す。
二時間待っても三時間待っても状況が変わらない。
車外に出ると、確かに強風が吹き荒れている。
今さら戻ろうにも、上りも完全にストップ状態なのでどうしようもない。
待つ事五時間、やっと「安全が確認されたので運転再開」とアナウンス。
モタモタ動き始めた電車は、次の駅で30分、また次の駅で10分と停車を繰り返す。
やっと順調に進み始めたのは、乗車七時間経過後。
これほど長く閉じ込められると、ヤル事はなくなるし、腹は減る。
持参の日経新聞は丁寧に全ページを二度も読み、隣の人が置いて行った新聞も全て読破。
またホームの自動販売機で購入した、缶コーヒーとアイスクリームで腹ごしらえの情けなさ。
わずか100劼魄榮阿覆里把名錣覆薜貉?嵌渉?戮覆里法何と八時間以上もかかってやっと目的の駅に到着した。
「飛行機なら、成田からアメリカ西海岸まで行けるゾ」と悪態をつきたくなった。
「風速40m」と言えば、その昔石原裕次郎の映画のタイトルにもなったほどだ。
考えてみれば、そんな暴れ台風の進行方向に向かって移動していたのだから、影響を受けた時間も長くなるのが道理。
恐ろしい規模だったはずなのに、大した風でもないと超大型台風をなめてかかったのが大失敗だった。
「大自然に対しては謙虚でいなければ」と大いに反省!