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統計的小沢一郎への賛否

小沢一郎が吠えまくった。
言わんとした事を要約すると、
民主主義国家では、天皇の国事行為は内閣の助言と承認で行われる!
木端役人ごときが内閣の決定にモノ申すとは何事!

しかし内容云々はさて置いても、表現方法だけで反発必至。
    超説教調の上から目線。
    高圧的な喋り。
    一週間前中国で究極の愛想笑いを振りまいていた人物が、不機嫌そのものの強面で記者達を威嚇する。
見ていて愉快な思いを持つ人なんか誰もいないだろう。

僕は、発言が自由な民主主義国家では、どんな意見や政策にも賛成反対がほぼ同数存在すると確信している。
今の政治に関しては、やや民主党支持が多いだろうが基本的に賛否は半々。
しかし今回の民主党と小沢の天皇への考え方については、民主党を支持しない人は全員が絶対反対意見のはず。
一方民主党を支持する人達の中にも、余りに中国ベッタリの判断にとまどいや反発があるだろうからから、(やや小沢支持が多いかもしれないが)その中での賛否は半々。
合計すると、今回の小沢のやり方を支持する人は多く見積もっても三分の一、反対が三分の二程度だろう。

小沢は「日本国憲法と民主主義」を大義名分としたが、天皇はいずれをも超越した存在のはずだ。
天皇には選挙権すらなく、日本国の象徴と位置付けられているからだ。
小沢の言う「天皇の国事行為は内閣の助言と承認で行われる」からは、「天皇は今の政権の言う通りに行動しなさい」になってしまうが、天皇自体はその内閣を選ぶ権利すら与えられていない。
ましてや、「体調が悪いのなら、内閣が重大と考えていた案件を優先的にこなし、その他を休めばいい」となると、天皇は内閣の僕の如くなってしまう。

日本の歴史では天皇と政治は密接に結びついた時期があり、結果として良い時代もあったが様々な弊害も生み出した。
その反省のもと、今の象徴天皇は政治には絶対中立を保つ事になり、それでうまく機能している。

中国の要人には、日本の天皇と面会する事が出世する為のステップとなっているようだ。
であれば、民主党は何も波風を立ててまで天皇との面談を強要するのではなく、一ヶ月前に手を打っておくべきだった。
民主党はゴマをスッた積りだったのに、中国の次期国家主席候補もとんだ悪役になってしまったものだ。