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新党乱立と今の政治を憂う

どんなに民主党が好きな人も、最近の言動を見れば流石に鳩山由紀夫が首相の器ではない事は認めざるを得ないだろう。
まさに馬脚を現す!
袋小路の普天間問題や直近の高速道路料金問題も含め、やる事なす事全てがハチャメチャ状態であり、もはや政権維持が難しい。
しかし今の選挙制度では、例え今年の参議院選挙で民主党が敗北しても、政権交代にはならない。
民主党も、選挙をやれば負けると分かると、次の衆議院選挙は早くて三年後。
単なる鳩山個人の資質の問題にすり替えられ、首相を次々と交代させながら時間稼ぎをする。
それまで、否応なく民主党政権と付き合わなければならない。
誰もそこまでは思っていなかっただろうが、それが昨年の選挙で示された「国民の総意」「民意」と言う事になる。

国民の側は常に為政者に不満があるもので、「これこそ究極の素晴らしい政治」との切り札があるわけでもない。
ただ民主主義は他の社会主義共産主義に比べまだマシだと思われているし、民主主義国家では二大政党制は比較的うまく機能してきた。
民主党への政権交代で日本でも二大政党制が始まると期待されていたが、昨年鳴り物入りで誕生した民主党政権が半年もしないうちに化けの革が剥がれてしまった。
鳩山民主党がだらしないのは分かったが、一方の離党者が相次ぐ谷垣自民党も同じくらいに情けない。

本家イギリスでも第三の政党が注目されているくらいだから、二大政党による政権争いが正しいわけではない。
そこで、ここがチャンスとばかりに新党が乱立してきた。
新党乱立は二大政党の体たらくの裏返しだが、参加メンバーを見るとどうも選挙対策が目立ってしまうケースが多い。
公務員改革を旗印に既に昨年の段階でスタートしていた「みんなの党」は、当時の自民党執行部との政策の違いで結党したと思われるが、後の新党は選挙目当てがバレバレ。
一番新しい舛添新党なんかは、政策の一致よりも、自民党の中で公認争いに負けた政治家や、当落ギリギリの政治家達が、何とか選挙で目立つ為に党首人気に肖ろうとしているとしか見えない。
総理大臣にしたい政治家ナンバーワンだった舛添は、改革クラブの渡辺や荒井、自民党の落ち武者のトップに立って、一体何を実現する積りなのだろうか。

二大政党制にも暗雲、新党乱立にも活路が見えない。
独裁的な政治家も御免蒙る。
一体どの党に、誰に投票すればいいのだろうかと考え込んでしまう。