昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「馬鹿の高上がり」

ニューヨーク観光も二年続けると、前回見損なったかなりの名所が訪問できる。
今回の目玉の一つは、エンパイアステートビルに登る事。
遥か昔の1933年、銀幕にデビューしたキングコングが登って有名になった高層ビルだ。
長らく「世界一高いビル」の称号を有してきた。
2001年の911でワールドトレードセンターが崩壊した結果、再度ニューヨークでは一番高いビルの地位に復帰した。

昨日の猛暑が一転、雨模様で涼しい。
ホテルから近いので歩いて行くと、入り口近くでチケット売りの集団に取り囲まれる。
早口の英語なので聞き取りにくいが、「一人20$、雨の日は割引、60歳以上のシニアも割引」と勧誘してくる。
珍しくほとんど込んでいないのと面倒臭さから、毅然と「中で買う」と断わる。
実際の天気割引は、土産の地図とオーディオツアー三点セット価格38$が28$になるだけ、シニア割引は62歳からだった。
余計な物は最初から不要の我々は、先ずセキュリティチェック、次に入場料だけ二人で40$を支払う。
写真撮影の後、エレベーターで先ず80F、続いて乗り換えて86Fまで上がった。

実は当方は、大変な高所恐怖症。
高い所に行くと、足がすくみ、腰が浮いてしまって動けなくなる。
エンパイアステートビルの86F展望台は、格子状の高いフェンスがあるので一安心したが、風が強く、またフェンスは、隙間から手が差し出せる代物なので、腰が抜けそうになるほど怖い。
それでも必死に頑張って、全方向からニューヨークの風景を写真に収めた。

一周すると、反対側に102F展望台に行く為の料金係がいる。
一人15$、支払いはカードだけ。
「折角だから記念に」と大奮発、更に大枚30$を支払い、エレベーターで最上階まで。
ここは狭い空間で、周りは透明なポリカーボネートで囲まれている。
少しだけ見晴らしが良くなるだけなので、観客は少なかった。

一時間ほどの滞在で帰ろうとすると、最初に取った写真が渡される。
サービスかと思いきや、更に20$を要求されたので「不要」と答える。
地図を売りつけたり、EXITルートは必ず土産屋を通させたり、最後は写真でも一儲けとは、エンパイアステートビルも、完全な金儲け主義と化している。

その後、地下鉄でダウンタウンの先っちょ、映画の撮影場所で有名なブルックリンブリッジ・プロムナードに。
遠くに、自由の女神像を見ながら、しばしの休憩。
周囲はまさに瀟洒な住宅ばかり。
犬を連れて散歩する人達が多く、一人で四匹も連れている人がいた。

昼飯はミッドタウンに戻り、昨年も訪ねた「そば日本」。
1996年にマイケル・ジャクソンが来店、座敷で「さくらさくら」を歌ったとの自慢げな新聞切抜きが置いてあったが、料金は一昨日行った「蕎麦屋」のちょうど二倍。
その割には麺が太くて硬いだけで、味の方は今ひとつ。
昨年は、「美味い」と感心した覚えがあるが、「蕎麦屋」の方が料金も良心的で味も上だ。

夜は、ホテル内にある有名店「ベンジャミンステーキ」からのルームサービス。
一番量の少ないフィレステーキを頼んでも、全部食べきれない。
しかし、着替え不要、誰に遠慮もなく夕食を楽しめるのがいい。
こちらは結構贅沢したのに、税込価格が85$。
朝食に比べると、実にコストパフォーマンスが高い。