昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

枝野幸男発言は正しい

僕は、いつまでも仕分け成功の自慢ばかり、しかも前回の参議院選挙大敗の責任者、枝野幸男を全く評価していなかった。
しかし、今回の対中国観に関しては、圧倒的に枝野幸男を支持する。

中国の外交姿勢は、今回の尖閣列島問題で如実に発揮された。
国内矛盾を抑え込む為には、外国、とりわけ日本に対しては絶対に妥協はできない。
ただひたすら、中央突破の強硬姿勢を貫くしか道がない。
この間繰り返し見せたエキセントリックな中国の「報復措置」姿勢に対しては、日本だけではなく、東南アジア諸国や、アメリカ、ヨーロッパまで、中国外交への不信感を表明している。

そんな中で、枝野幸男さいたま市の講演で
「中国とは法治主義が通らないという前提で付き合わないといけない。そういう国と経済的パートナーシップを組む企業はお人よしだ。カントリーリスクを含め、自己責任でやってもらわなければ困る」。
「中国と日本は明らかに政治体制が違う。米国、韓国との関係同様に信頼関係をもって協力して物事を進めることを期待する方がおかしい」。
「悪しき隣人でも隣人だ。それなりにつきあいをしていかないといけない」。
と、全くの正論を堂々と披露した。

ところが本来身内の仙谷由人官房長官が、この枝野幸男の意見を不適切と批判した。
では、僕は仙谷に質問したい。
枝野の意見のどこが、何か間違いですか?
仙谷は、
「私はそういう表現で中国を評価していない。無用の摩擦を生んではならない」・
戦略的互恵関係を作り上げるべき」
と反論しているが、これは自身の中国ベッタリ振りを如何なく発揮しているだけの、世界的に見ても少数派の意見でしかない。
大体、戦略的互恵関係って一体何の事だろうか?

中国はしたたかな国でしかも領土に関しては貪欲そのもの。
自国の利益を守る為なら何でもアリで、あらゆる隣国に攻め込んでいる。
また低賃金を売りに世界中の工場を誘致した後は、労働争議を頻発させ、一気に企業の競争力をそぎ始める。
行きつく先は、いずれ外資が撤退させ、濡れ手に粟で中国企業に仕立て上げる積りだろう。
そんな国に進出する事は、全て企業の自己責任ですよ。
枝野は、そう警鐘を鳴らしているのだ。

本音を言った枝野は稚拙、中国の重要性を強調した仙谷は大人の対応、そんな見方があるかもしれないが、僕は、今回初めてそんな枝野の意見に賛成する。