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民主党が分裂するかも知れない

ひょっとしたら、民主党は分裂するかもしれない。
そんなニュースが飛び交っている。
火元は、超ローカルの茨城県議選。
小沢一郎が「もしも負けたら、地方が火を噴く」と、失政続きの菅直人政権運営に疑問を呈したらしい。
産経新聞は、「民主 党内抗争の兆し」「執行部VS小沢氏」と伝えている。
一方、菅政権側の岡田幹事長は、議決による小沢一郎の国会招致を画策している。
党内対立が深刻化、「一つ間違えば党分裂につながりかねない情勢だ」のようだ。
菅直人政権は、支持率が危険水域の20%代に続落。
唯一すがる反転材料が、「脱小沢」路線による政権浮揚の再現しかない。
昨年代表選後の「二匹目の泥鰌」を狙って、小沢一郎を切り捨てる道を選んだようだ。

しかし先の民主党代表選挙でも、200人の国会議員が小沢一郎を支持していた。
小沢一郎の切り捨ては、即、党内抗争に繋がりかねない。
国会対策の為なら厄介者の問題政党、たった6議席社民党にすり寄ってまで、法案成立を目指しているのに、お膝元の民主党が割れては元も子もない。
それでも、権力にしがみつく為には、不人気政治家No1小沢一郎と対決ポーズをとるしかない。
そこまで菅政権は追い込まれている。

昨年の政権交代では、民主党への期待はピークに達した。
しかし鳩山、菅と二代続いた民主党政権は、その期待を悉く裏切り続けた。
内政だけでなく、特に外交の無為無策ぶりには、失望を通り越して呆れ果ててしまう。
しかし、民心が離れてしまっても尚、政権維持しか関心がない菅直人には、冷静な判断など出来るわけがない。
そもそも菅直人は、民主党代表選挙で小沢一郎に勝ち、総理大臣の座を守る事だけが目標だった。
勝った後の党運営や国会対策など、まるで考えていなかった。
衆参両議院でネジレ現象なのだから、民主党が国会をコントロールできない事は一目瞭然だったのに、その後の政権運営を見る限り、菅直人が深刻に心配し、準備していたとは到底思えない。

自民党にも派閥争いはあった。
しかし自民党の派閥は政権を巡って抗争しても、いったん決着がつけば挙党態勢がとられた。
一方の民主党は、菅対小沢の代表選後もお互いが歩み寄る事無く、一方が他方をこき下ろし、足を引っ張り合うばかりで、党としての未熟さが露呈された。
とても、党を挙げての政権運営など全く望めないどころか、内部分裂で政権が維持できそうにないようだが、これも自業自得でしかない。

ここまで内部に亀裂が走れば、民主党はサッサと分裂して、潔く下野した方が良い。