昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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麻木と大桃の不倫騒動

いい年したオバハン二人が、「不倫だ」「恋愛だ」と、一人の男を巡って遣り合っている。
感情の赴くままにインターネット上に個人名を論ったオバハンと、実は後ろめたいものだから、記者会見で結婚していた事実を隠したオバハン。
どっちもどっちの醜態なのだが、オトコとオンナが織り成す人生模様は、傍で見ていると真に面白い。

オトコは、ジャーナリストの端くれ。
身の危険も顧みず、カンボジアバンコクで決死の取材を続けていたジャーナリストの元締め的存在で、自らもミャンマー軍事政権下での選挙を取材中に身柄を拘束された御仁。

不倫をした側のオンナは、入り婿だったこのオトコに経済的支援をしていたらしいが、残念ながら資金的に行き詰まり、この一ヶ月前に分かれた由。
不倫された側もまた、結婚生活を送っている時には、やはり自分の稼ぎで支援していたらしい。

このオトコ、オンナ二人に金の面倒を見させるヒモ的能力に長けていたようだ。
なかなかにダンディーで、いかにもモテソウな雰囲気を醸し出している。

当方も、ゴルフの時にはハニカミ王子、野球の時にはハンカチ王子に似ている(らしい)。
自分の50歳時代を思い出すと、今回もまた、何となく容貌がヒモ氏に似ているような気がする。

それにしても、不倫。
読んで字の如く、「倫理に反する」行いであり、バレルと大騒ぎで糾弾される。
今回は、世間的には知性派コメンテーターと称して、きわめて一般的抽象論で世相を解説してきたオンナが一方の当事者。
間抜けにも亭主を寝取られていたのに全く気付かず、ネットの書込みで事実を知ったと逆上したもう一方のオンナも、物知り番組の常連さん。
その意味で、話が大きくなればなるほど、二人が眦を決して罵り合えば合うほど、我々素人には痛快な思いがしてくる。
これで、直接面と向かって、髪など引っ張り合うバトルにでもなれば、言う事なし。

とは言うものの、齢50歳近い三人衆が、「あなたの所為で結婚生活が破綻した」だの、「私が懇ろになる前に結婚生活は終わっていたはず」だの、痴話喧嘩を見せ付けられて喜んでいるのも天下泰平な証拠か。
世論は、どちらのオンナを応援するかで二分されているが、オトコに対しては、オンナを惚れさせる凄腕振りを称賛したり、オンナに貢がせる能力を羨ましがったりが多く、批判的意見は少ない。
「悪いのは自分」と、神妙に謝罪するヒモ的オトコは、世間からの受けを充分に計算している。