昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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拝啓、鳩山由紀夫様

拝啓

当方、貴殿の如く総理大臣まで位を極める事もなく、また毎月多額の金を工面してくれる母親もない、氏素性卑しき市井の民であります。
その当方から見れば、一昨年の総選挙で日本国民の期待を一身に担ったはずの民主党の現状は余りにお粗末至極であり、落胆の念を禁じ得ません。
そしてその責任の一端どころか、大半の部分が、貴殿の余りの世間知らず、人を見る目のなさ、戦下手に因るのではと、怒りを通り越して哀れすら感じています。

そもそも凡人の極みのような当方、貴殿が予てから主張されている「友愛」政治がわかりません。
この言葉は、当方の中学校校歌の一節にありました。
「友愛深く肩組みて、あぁ故郷の明日を呼ぶ、○○中学、栄えあれ」
爾来数十年、貴殿があろう事かこの言葉を政治の場面に持ち出すまで、全く失念しておりました。
要は、中学の生徒会レベルの美辞でしかありません。
生き馬の目を抜くような政治の世界に、「友愛」は余りにも不似合いです。
共に民主党を立ち上げた菅直人の貴殿への裏切りは、「友愛」政治の限界を露呈しました。
しかしそれでも「友愛」の台詞を素面で訴える貴殿には、育ちの良さこそ感じられるものの、政治家としての存在感や奥の深さは皆無にしか見えません。

組織は、決してそのトップの器を越えることはありません。
その意味で民主党は、創立時のパトロンで、且つ政権交代時の初代総理大臣の貴殿と、その後継者、菅直人の能力が組織の限界と見るべきです。
貴殿の人柄はそれなりなのでしょうが、その反面、出来もしない政策を打ち出す軽薄さとその後の優柔不断さで、日本の国際的信用を喪失させました。
後継者の菅直人は、生まれの卑しさと人柄の悪さ、嘘をつく事も厭わない狡猾さで、わずかに残っていた民主党組織への期待を木っ端微塵に踏み潰しました。
貴殿が守ろうとして足掻いた民主党は、後継者にして権力の亡者、菅直人によって、貴殿の「友愛」を理解できる組織ではなくなっています。

貴殿と菅直人が密室で交わした約束事は、貴殿の思いに反して菅直人の居座りを許す結果となりました。
今にして思えば、あの時こそ憲政史上最低にして最悪の総理大臣、菅直人をその座から追放する最大のチャンスでした。
菅直人は、それまでの無為無策と、形振り構わず権力の座にしがみつく妄執さが世間に知れ渡り、将に崖っぷちに追い込まれた状況でした。
菅内閣不信任案は、間違いなく賛成多数で可決されたはずです。
それを貴殿は、菅直人と意味不明な確認書を交わし、民主党代議士会では先頭に立ってアジ演説を行い、菅直人延命の功労者となってしまいました。
後になって「約束が違う」と騒ぎ立てても、下衆の人品骨柄、性根が腐った菅直人にはまさしく「蛙をツラにション便!」でしかありません。
結果として菅直人の延命に手を貸した事を考えれば、菅直人の即時退陣を希う当方にとっては、貴殿の立ち居振る舞いは、罪万死に値するほどの稚拙さでした。
今回の騒動を契機にすっかり落魄の身となった小沢一郎氏は、未だに貴殿と種々善後策をご相談中と仄聞しますが、内心は貴殿の愚かさに呆れ果てているものと推測します。
今回の顛末を見るにつけ、貴殿は魑魅魍魎の国際社会でも相手の「友愛」を信じてしまったのではと、貴殿が一年足らずで総理大臣の職を辞した事を心底安堵しております。
(尤も貴殿の後継者は、能力的には貴殿に「劣るとも勝らない」、如何わしい食わせ物でしたが)

余りにも破廉恥な菅直人の居直り発言には、呆れ果てて空いた口が塞がりません
騙された貴殿も、腸が煮えくり返る思いでしょう。
しかし政治の世界では、騙した側の人間性だけでなく、騙された側の無能さを晒し者になります。
貴殿は、「総理大臣経験者がいつまでも政局に影響を与え続けるのはいけない」と、次回の選挙で引退宣言されていた時期があります。
総理大臣としての実績は惨憺たるものですが、この言葉だけは「さすが、育ちの良い鳩山由紀夫だ!」と、珍しく世間の賞賛を集めていました。
だから、今からでも遅くはありません。
是非とも、初心ならぬ、総理大臣を辞任した時の気持ちを思い出し、今後は伏魔殿の政界を離れ、愛妻様との優雅な友愛生活を送られん事を切にお勧め致します。

大震災発生以来、菅政権下では、廃墟からの復旧、福島原発処理は全く進んでいません。
菅直人はただひたすら、己の延命の為に政局を弄んでいるだけです。
しかも残念ながら、貴殿は結果として、その共犯者と言わざるを得ません。
しかしあそこまでその悪行が知れ渡った菅直人は、今後どう悪足掻きしようとも、いずれは正義の鉄槌が下ります。
破廉恥漢、菅直人は、それでも尚恥知らずに延命策を模索し続けるでしょう。
その時にこそ、「総理大臣は、その影響力にいつまでも恋々としてはいけない」と身を引く貴殿の潔い生き様が、無言の圧力として菅直人に迫ります。

貴殿の政治家としての能力は、今後とも全く期待できるものではありません。
であれば、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
肉を切らせて骨を絶つ。  
醜い菅直人を政治の場から放逐する為には、無理心中を覚悟して頂かなければなりません。
今や、一刻の猶予もなりません。
ササッ、ご勇退のご決心を、お急ぎください。
ササッ、ササッ!

                                             敬具