昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ラーメン亭を経営

少年犯罪の増加とテレビゲームの関連が指摘されている。

テレビゲームでは、どんなに倒れても三回までは復活が約束されているので、相手を殴り倒す事に罪悪感がなくなり、また例え負けてもすぐに次のチャンスを与えられる。
ゲームはリセット出来るが、実際の人生ではやり直しが効かない。
更には相手を殴る事は、自分も痛さを感じたり、傷ついたりするもので、そこから相手の痛さや苦しさが実感できるものだが、テレビゲームでは全く分からない。
昨今、苛めが深刻化する一因に、テレビゲームによって、相手へのやさしさや気配りが欠落しているとの見方もあながち穿ち過ぎでもないだろう。

とは言え、テレビゲームは退屈しのぎにはもってこいだ。
当方も、昔は結構熱中していた。
茶店で、一回100円のゴルフゲームに嵌った事もある。
「これは経済的に大変だ」と、当時売り出された任天堂ファミコンとゴルフソフトを買い込んだ。
その後、ロールプレイイングゲームの名作「ドラゴンクエスト」のソフトは、売出し日に息子と朝4時から並んで買った。

最近、YAHOOモバゲーの「ラーメン魂」に嵌っている。
今日で37日連続してログイン、レベルも25まで上がった。
今や、中堅ラーメン亭経営者だ。
第292期で開店した同期の仲間「ラー友」も13人になり、連日プレゼントを交換している。
店の改装にも、ラーメンのスープ、麺、具材購入にもカネがかかり、なかなか儲けが溜まらないので、簡単には達成考えられないシステムになっている。
連続してログインしていると、「ミッション達成」と称してプレゼントが用意されているので、モノを貰う事に弱い当方、欲に目が眩んで連日ラーメンショップ「サッダ・ハッサン亭」運営に明け暮れている。
但し、このゲームを極める為には、恐らくは三カ月以上の日数を要するだろう。

しかし所詮はゲームなので、ホンモノの店舗経営とは全く違う。
何より、それなりにラーメンを作れば必ず完売し、それなりにカネを稼ぐ事が約束されている。
日常のビジネスは顧客との真剣勝負であり、緊張感が漂うものだが、ゲームの世界は見通しを誤って事業が行き詰る事もなければ、不味いラーメンだから一気に客足が遠のく事もない。
厳しい職場の雰囲気をテレビゲームの世界にまで持ち込む必要はないし、息抜きの世界だから面白く楽しければ満足なのだが、実際にラーメン屋を経営するのは大変だろう。
テレビ局とタイアップして大人気を博しながら、今や閑古鳥が鳴いている「汐留ラーメン」の例もある。
最近は、濃い味付けで、如何にも体に悪そうなラーメンが人気なので、どの店に行っても、スープはギトギト、焼豚は油まみれになっている。
当方好みの昔気質のラーメン屋には、試練の時期だ。
こんな時、ゲームでは簡単にラーメンの味も変えられるし、失敗する事もない。
どんなに無責任経営しても、毎日レベルはアップされるし、店は間違いなく拡大していく。
連日会社で売上げを気にしてしかめっ面をしている身としては、「こんなビジネスなら楽だなァ」と思いながら、今日もまたログインしている。