昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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SMAPさん、勘違いしていませんか?

SMAPが中国で大歓迎らしい。
まるで国賓待遇との事。
たかが日本の流行歌手風情に、中国の要人まで押しかけてきて会見したと言うから異常事態だ。

中国が内部矛盾を糊塗するために、日本のSMAPを利用している。
SMAPは、
・中国の人権問題
チベット人、ウィグル族への弾圧、貧富の格差。
・近いところでは、高速鉄道事故の隠蔽体質。
・武力増強を背景にした、尖閣列島南沙諸島への不当干渉。
を指摘して抗議するべきだ。
中国の言う友好なんて全く信用が出来ない。
SMAPは、そんな中国に政治利用されているだけ。

なんて意見は、櫻井よし子女史の専門分野で、まもなくどこかのマスコミに寄稿するだろう。

当方は、そんな政治的な事ではなくて、槙原敬之作詞作曲でSMAPが歌う「世界に一つだけの花」が気に入らない。
大ヒット曲なので、誰もが口ずさむ。
大阪の某超大手家電メーカーには「オンリーワン事業部」なんてものまで創設されている。
「何故一番じゃないといけないのか」発言で失笑を買った某女性政治家も、ひょっとしたらこの歌詞が念頭にあったのかもしれない。

如何にもガツガツした競争の無意味さを歌い。一見やさし気に聞こえるこの歌詞は、実社会では間違っている。
オンリーワンでは駄目なのだ。
「オンリーワンになればいい」ったって、実は大変な事なのだが、オンリーワンは希少価値があっても、世の中で役立つ範囲が小さ過ぎる。
ナンバーワンは、世の為人の為になり、世の中の発展に大きな貢献をする事とはスケールが違う。

無論、大半の人が、ナンバーワンにはなれない。
ナンバーワンへの道は、果てしなく辛い。
「だからオンリーワンでいいんだヨ」と囁くのは、個人主義を横行させるだけ。
人間は一人では生きていけないし、社会に結びついた存在だ。
社会に貢献しない限り、社会からも貢献されない。
だから自分がなれるか否かではなく、ナンバーワンへの努力が必要なのだ。

企業は、価格競争に巻き込まれず、利益率が高いオンリーワン事業を追い求める。
それは、その方がビジネスに有利だからに過ぎない。
しかし実は、競争の少ない商品は、多くの人の生活に寄与するものではない。
特殊な製品は、特殊である限りビジネスも限定的でしかなく、次第に汎用化する事ではじめて世の中に役立つものなのだ。
だから最初から「オンリーワンになればよい」などと、自分をある枠内に閉じ込めてしまってはいけない。

SMAPほどの影響力がある連中なら、「オンリーワンになった後、ナンバーワンを目指しなさい」と歌って、人心を鼓舞しなければならないのに、「軟弱の勧め」では困ってしまう。
そもそもこんな歌、ナンバーワンのSMAPが歌ったって、なんら説得力はないはずなんだけど。