安倍晋三が自民党総裁に返り咲いた。
しかし早速、様々な批判が巻き上がる。
一番多いのは、五年前に政権を投げ出した無責任さを論うものだ。
結果的に、古い体質の派閥バックアップで当選したとも指摘されている。
また中国、韓国は、タカ派リーダーの再登場で日本軍国主義が復活するとの、まるで頓珍漢な悪口を喚いている。
しかし安倍晋三「君」、こんな外野の声など気にすることはない。
元々、次回の総選挙では政権復帰確実と言われる自民党だが、その支持者は多く見ても日本の半分しかいない。
その自民党にあって、安部晋三を支持した人は更に半分。
要は、安部晋三の支持者は、最大でも国民の四分の一しかいない。
そんな人物が、自民党の総裁になり、そのうちに日本の総理大臣になりそうなのだから、「出る杭は打たれる」し、妬み嫉みの対象になるに決まっている。
四分の三を占める圧倒的多数の不支持族が、一斉に批判の声を上げると、聞こえてくるのはバッシング一辺倒になる。
これは、誰が総裁になっても同じことなので、自民党総裁選挙を勝った時点で覚悟しなければならない「お約束事」と割り切るべきだ。
現在人気と期待度ナンバーワンの橋下徹も、実際にはネガティブな情報の方が圧倒的に多い。
それにしても、五年前の首相辞任を今になってもヤイノヤイノ騒ぎ立てる輩が多いのには、全く呆れてしまう。
誰にだって挫折や失敗はあるし、恥ずかしい過去もある。
それを本人が充分に踏まえた上で、健康を取り戻して再チャレンジするのなら、むしろ微笑ましく思い、応援するのが普通だろう。
一度失敗した人を絶対に許さないのは、あまりにも了見が狭い。
派閥の支援についても、自民党議員の多数が石破茂を嫌っただけで、安倍晋三が派閥に擦り寄ったのではない。
大体、地方議員票が民意を表しているというが、それなら国会議員は何を以って国民の負託を得ていると言えるのか。
安倍晋三がタカ派体質なのは異論を待たないが、今回はだからこそ総裁選を勝ち抜いたと考えるべきだ。
中国、韓国は、安倍晋三総裁誕生を日本軍国主義復活と結び付けるが、チャンチャラおかしいとはこのことだ。
今の日本に、軍国主義などありえない。
軍国主義国家になるには、徹底的な思想教育で、死をも厭わない国家アイデンティティーが必要なのだが、今の日本には残念なことだが、その欠片すらない。
自虐的になるが、自国を守る気概すら持たない国民が溢れている日本で、軍国主義復活など片腹痛い。
むしろ中国の愛国教育、韓国の独島教育こそが軍国主義体質の表れだ。
安倍晋三総裁を実現したのは、むしろ彼を嫌っている韓国、中国の、この間のあまりに極端な反日行動にある。
中国も、韓国も、そんな単純なことすら分からない、噛付き亀のような国家だ。
日本に対して被害妄想になり、有り得ないイチャモンをつける前に、先ずは我が振りを直して欲しいものだ。
安倍晋三「君」と当方は、因縁浅い関係だ。（普通なら「因縁浅からぬ関係」だろうが）
彼が親父、安倍晋太郎の秘書時代に、ある顧客の工場竣工式で会った。
健気に親父の名代を勤める彼に、「安倍君も今から大変だろうが頑張れよ」声をかけたことがある。
彼はまるで覚えていないだろうが、後に総理大臣にまでなったオトコを、上から目線で励ましたのは、当方にとって終生忘れ得ぬ自慢であり勲章だ。
そんな安倍晋三が、再度総理大臣の座を狙う。
彼が首尾よく本懐を遂げることができたら、当方はまたしても至る所で先のエピソードを披瀝することになる。
よって、「祝！安倍晋三君の自民党総裁返り咲き」ナノダ。
