昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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日本橋高島屋写真館でのポートレート撮影

会社の総務から、「写真を送ってください」と連絡があった。
何でも社内報で、当方が担当している事業紹介があるらしい。
「よっしゃあ、それじゃ誰かデジカメで」と言うと、「いやぁ、実は正式な情報発信の場なので、写真館で撮ってほしい」と言われた。
また写真を加工して掲載するので、CDRに焼き付けることも指示された。

自慢じゃないが、未だかって写真館などまるで縁がなかった。
結婚式以降は、子供の七五三も端午の節句もパス、夫婦の記念撮影もなし。
数百円の証明写真なら何度も経験しているが、本格的写真館がどこにあるのか、皆目見当がつかない。
総務に「場所を調べて」と依頼すると、「以前は高島屋で撮りました」と言う。
高島屋ホームページで調べると、写真館は「要事前予約」と書いてある。
意を決して電話する。
当方)「写真を撮ってCDRに焼き付けたいけど」
高島屋)「正面写真は8400円、ポーズをつけると14700円、出来上がりは一週間後。急ぐ場合は割増」
無茶苦茶に高い。
総務に、「写真は何枚いるの?」と聞くと、「どのページに使ってもいいように何枚かパチパチと撮って」などと、全く気楽な調子だ。
「三枚とると、およそ4万円近くかかる」と伝えると、電話口で絶句している。
しかし次のセリフは、「費用負担は事業の方なので、何枚撮るかはお任せします」と責任転嫁する。

高島屋まで赴いて話し合った結果、正面写真一枚、左右それぞれにポーズをつけたものを一枚ずつ、合計三枚を撮影することになった。
カメラマンに来る前に、お姉さんが化粧室に案内する。
「顔を作ってください」と言われても、何をどうしていいのか分からない。
チャチャと髪を漉いて、ハイ終わり。
いよいよスタジオで、カメラマンとその助手と相対する。
「手はこの位置、顎をひいて、目を大きく開けて、ハイにこやかに」と次々と注文が飛び、各ポーズおよそ20枚ずつ撮影して終了した。
しかしこの間、こんな簡単な作業なのに30分以上の時間が経過している。
こっちも掌は汗だらけ。
やっと終わると、今度はすぐに作品をテレビ画面に映し出して、気に入った一枚を選び出す作業に入る。
各々のポーズの究極の一枚を選ぶのに、1時間もかかった。
カメラマン曰く、「この三枚に修正を加えて、月曜日にお渡しします」と来た。
「それじゃ、ブラッド・ピッドみたいな顔にしといて」と頼んだので、出来上がりが楽しみだ。

最近では、写真写りが悪く、三割から四割は、実物よりも悪く写っている。
本人には容色の衰えなんて全く無自覚なので、こんなはずは絶対にないと思うが、不思議と器量が悪く見える。
だから写真撮影は極力御免蒙ってきたが、今回は名うての高島屋プロカメラマンの作品なので、きっとバッチリ修正を利かせて、実物を忠実に再現しているだろう。
出来が良くて、水も滴る良いオトコに写っていたら、遺影にも使おう。