昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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まもなくリタイヤの時期を迎えるが

サラリーマンの憧れ、経済的余裕を持ってアーリーリタイヤメント。
しかし当方、その時期を遥か前に逸してしまい、ひたすら仕事にへばりついてきた。
が、さすがに寄る年波には勝てない。
気力、体力ともに衰えが目立ってきたので、とうとう「間もなくリタイヤ」が現実のものになってきた。

しかし決して今までの会社生活は、達成感や満足感で溢れているわけではない。
「こんなはずじゃなかった」と、未練たっぷりの悪足掻き感情も残っている。
「もういいよ」との思いと、「まだまだ、もう一旗」の思いが入り混じる。

何より、40年以上もサラリーマンをやってきたので、体が仕事人間になりきっている。
平日は、否応なく早朝起きねばならないので、それに備えて夜更かしをしない。
こんな体内時計は、一朝一夕で修正できるものではない。
少々体調が悪くても、体にムチ打って仕事場を目指す。
それが当たり前の価値観だった。

考えれば、寒い朝、布団から起き出すのは辛い。
冷たい水で、顔を洗うのも辛い。
暑い夏に汗だくになって、満員電車で通勤するのは拷問だった。
会社の仕事で、顧客に文句を言われ、同僚や後輩からは不満を漏らされ、エライさんへの気配りを忘れると立場が危うくなるし、とにかく碌なことがなかった。

もうすぐ、そんな苦痛から解放される。
身も心もウキウキ……………..
のはずなのに、この虚しさは何だァ!!
どうも幼少のころに刷り込まれた、「働かざる者、食うべからず」の倫理観の影響が大きいようだ。

何よりも、好きな時間に起きて、好きに時間を過ごし、好きな時間に寝る。
そんな休日バージョンの生活が毎日続く、そんな生活のイメージがどうしても湧いてこない。
月曜日から土曜日まで(最近では金曜日だが)、額に汗して働くから、休日の日曜日が待ち遠しいし、楽しい。
元々クリスチャンでもないのに、そんな安息日の考え方だけは賛同してきた。

大好きなゴルフだって、毎日やりたいわけではない。
ゴルフは、日ごろのストレスを発散し、心をリフレッシュするには最高のスポーツと思うが、他に比べコストは高いので、プレイの回数には限界がある。
旨い食べ物だって、毎日食べていたら、ドンドン舌が肥えていき、更に贅沢になってしまうので、経済的裏付けが必要だ。
その為には稼ぐことが必要になる。
人間遊んで暮らすようにはできていない。

年を取ると悠々自適な生活が理想かもしれないが、僕のような小市民は、独楽鼠のように死ぬまで働き続けるのが宿命だし、その方が良いようにも感じる。
働くべきか、リタイヤしてしまうか。
迷いに迷う日々が続く。