昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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会社生活最後の夫婦ヨーロッパ旅行

最近ブログをご無沙汰していましたが、今日から暫くはヨーロッパ旅行記です。
他人には全く面白くはないけど、本人には会社員生活最後の旅行なので、ブログを感傷的記録として利用します。

恐らくは現役最後のGWになるだろうから、今回は夫婦で欧州へ行こうとなった。
ニュースでは4月27日土曜日が出国ピークと伝えるので、成田空港の大混雑を予想して早めに出かけたが、あに図らんや普通程度の人並みしかなく、出国手続きはスイスイ。
11時40分成田発ロンドン行きJALは新機種で、シートがほとんどセパレートされている。
従来は、窓際の席からトイレに立つ時なんて、隣の人に声をかけて、且つ跨いで行かないといけなかったが、今回は通路が確保されているので気楽なものだ。

機内食も、格段に良くなっている。
昔から、機内食と病院の食事は刑務所並みにマズイと言われてきたが、航空会社も競争が厳しくなってきたので、経営努力の跡が見える。
またテレビ画面が大きくなっているので、機内エンターテインメントが楽しめる。
ロンドンまでほど12時間近くかかるので、長編の外国映画を四本も見てしまった。
秀逸なのは、トイレがウォシュレットになっていること。
我が家がウォシュレットを導入したのは、1985年とかなり早かった。
以来、多少のことは我慢しても、トイレだけはウォシュレットに拘ってきた。
拠って夜間に帰ってくる海外出張では、朝の機内食を食べないようにして心がけていたほどだ。
そんな悩みが解消される。
会社員生活が黄昏る前に、もっと早くからやってくれたらと、恨みの一つも言いたいものだ。

今回の最初の訪問地は、スペインのマドリッド
スペインは、バレンシア二回、バルセロナに続いて四回目の訪問になる。
五年前のバレンシアは、一見の客だった。
裏を返したのが翌年のバレンシア、三回目は二年前のバルセロナなのだから、五年間で四回訪問なら、最早スペインのお馴染みさんの気分だ。
しかし予算の関係上、ロンドン-マドリッド間のブリティッシュエアはエコノミークラス。
それまではゆったりしたビジネスクラスだったので、落差が大きい。
しかも日本時間で言えば、深夜12時くらいからのフライトなので、眠くて仕様がない。
ところが席の周囲は、品のないスペインのネーチャンたちが大声で騒いでいる上に、普通ならムッツリしているはずの日本人団体客までが興奮して喋り捲っている。
眠たくても眠れない。
そんなストレスで一杯だったが、それでも強烈な睡魔のお陰で、小一時間ほどは眠っただろう。

マドリッド到着は、現地時間の午後10時、日本なら午前5時。
日本ではすっかり暖かい気候になっているが、ここスペインでは最低温度が0度、最高温度は10度しかない。
冬用の衣装が必要なほどに寒い。
空港からホテルまでは、タクシーで15分、35ユーロほど。
途中ネオンサインなどは皆無なので、まるで暗い夜道が続く。
「相変わらず、スペインの経済も低迷しているナァ」と思いながら、ダウンタウンに入ると少しは町並みが明るくなってきた。
今回四日間宿泊するのは「ウェスティン・パラスホテル」で、観光の名所にもなっている由緒正しいところだ。

土曜日の早朝6時に家を出て以来、ひたすら移動を重ねてきたが、24時間ぶりに地に足が着いた感覚でチェックイン、風呂に入ってやっと人心地がついた。
長旅の疲れで、入浴後にあっという間に眠りに落ちる。
アメリカ旅行の場合は、日本時間の深夜、現地時間の早朝に到着する。
それから半日起きていればいいのだが、体と意識が言うことを聞かず、どうしても眠ってしまう。
そうすると今度は夜に眠れなくなり、いつまでも時差ボケが続く。
その点ヨーロッパは、草臥れ果てて到着するのが夜なので、そのまま寝てしまえば時差解消は簡単だ。

これで翌朝目を覚ますと、夫婦で弥次喜多大観光旅行が始まる。