昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

いきなりの手術に............

首の痛みに耐えかね、ついに病院に行った。
時は7月2日、午前9時。
二年前に入院した病院だが、前回は単に腫れているだけだったのに、今回は痛みを伴っているので、症状としては今回の方が深刻だ。
待合室で待つこと30分で、前回執刀した院長の診察を受けたのだが、この御仁、相当の年配の所為か、二年前を全く覚えていない。
「どこで切ったの?」とか、能天気に聞いてきたので、いささか怒気をはらんだ声で「ここ!」と答えると、看護婦が「ここに書いてあります」とカルテを指さす。
ヨボヨボ医者は、「なるほど」と納得したような表情になり、「ドレドレ」と患部を診察。
途端に「これはひどいな、すぐに手術をしよう」とのご託宣で、アッと言う間に12時からの手術が決まってしまった。
この日は診察だけと思い込んでいたので、余りの急展開に驚く。

取り敢えず、一旦帰宅。
手術したら、当分は風呂が駄目だろうから、先ずは入浴、洗髪を済ます。
続いて、「腹が減っては手術はできぬ」と早めの昼食をとり、覚悟を固めて再度病院へ。
到着後すぐに手術室に連れていかれ、患部の髪の毛を剃られる。
そこに、執刀する医者が登場。
さっきのヨボ医者ではなく、息子医者のようだ。
うつぶせに寝ていると、「少し痛いです」と麻酔注射を数本射ち込まれる。
確かに痛い。
これじゃ、手術の痛さとチャラかなと思ったが、麻酔注射の直後に、「では切開します」と手術が始まった。

メスで切られる痛さはないが、肉を持ち上げられたり、膿を押し出される痛さは半端ではない。
麻酔が効いていないのではと思うほどで、先ほどの注射の痛さなど記憶から吹っ飛んでしまう。
若手の医者だけに、患部にたまったカスや膿を取り出される力が強い。
「膿が大量に出ました。その分空洞ができているので、ガーゼを詰めます」と言われたが、この作業もまた、力任せに埋め込まれる感じで、その度に思わずウンウン唸り、涎が出る始末。
手術は20分ほどで終了したが、終わった後は虚脱状態になってしまった。

「当分はガーゼ交換に通院してもらいます」と宣告されたので、「さてどれくらい?」と聞くと、「最低でも2~3週間ほど」らしいので、完治まではかなり長期間が必要のようだ。
一番気になっていた、「所でゴルフは?」に対しては、「傷口が開いているし、汗が入るのはまずいので、当分は駄目!」、文字通りダメ押しをされてしまった。
マァ、手術の痛さは織込み済みだったが、ゴルフに関しては想定外。
前回のゴルフで、折角命懸けで開眼したのに、これで元の木阿弥が心配される。

病名は前回と同じ、項部粉瘤腫らしい。
ただ前回は袋状の粉瘤腫(瘤取り爺さんの瘤みたいなもの)を取り除き、手術跡を縫い合わせたのに対して、今回は粉瘤腫が患部に癒着して化膿しているので、切開して肉が盛り上がるまで待たないといけない違いがある。
化膿していた分、手術するまで痛かったし、恢復に時間がかかる事になってしまった。

「なんでこんなことになるの?」と聞くと、「カスが溜まりやすい体質もあります」と言われた。
もう少し患部が小さかったら、薬で散らすことも可能らしい。
二度と再びこんなに痛い思いをするのは真っ平御免の助(遥か昔の死語?)なので、今後は違和感を発見次第すぐに病院に行く事にしよう。
尤も、「命に係わる」なんて一人で騒いでいたが、単なるカスの塊だったのが救いだ。
一日も早く完治して、ゴルフに出かける。
それを目的に、暫くはおとなしく病院に通う事になる。