昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ついにカテーテル検査と手術が決定した

自分では、健康そのものと思ってきた。
実際にこれと言った持病もなく、毎年の健康診断でもシリアスな兆候は見られなかった。
しかし68歳後半になって、階段や坂を上ると息が切れるようになってきた。
特に、4月にバンコク旅行でモノレール駅の長い階段を上った時に息が切れ、回復するまで暫く時間を要した。
また5月に妻と共にゴルフをした時も、途中で妻が心配するほどヒドイ息切れ症状が発生した。
 
この時も本人は、全く深刻には考えていなかったが、夜、寝ている時に深呼吸しないといけない事態が散見されると、さすがに放置しているわけにはいかない。
ついに6月中旬、近所の内科病院で診察を受けたが、この時の医者の対応に驚いてしまった。
医者はすぐに総合病院への紹介状を書き、「仮に今晩発作が起きたら、直ちに救急車を呼び、紹介状持参で入院する事」と、予想を遥かに上回る慌てぶりだった。
挙句は病院を後にする時、「気を強く持って、頑張って」と、握手まで求めてくる。
至って楽観的だった僕だが、この医者の対応に、「それほどひどいのか?」と不安になってしまった。
 
翌日の総合病院の診察結果は、「即入院のギリギリレベルで、かなり心臓が弱っているが、一週間は投薬で様子見」となった。
一週間後、更に検査項目を増やしてチェックすると、「投薬の効果で緊急事態は回避できた模様なので、更に二週間後に造影剤付きのCT撮影で原因究明」となった。
そしてその結果、「一か所の心臓血管が詰まっている可能性があるのでカテーテル検査」を勧められた。
検査そのものは10分程度と言うものだから、「ならば今から」みたいな話になったが、そのリスクを聞くと「5千人に一人血管破裂、2千人に一人脳梗塞発症」と言う。
一気に不安になり、一旦帰宅し、妻に相談することにした。
 
妻の話では、近所にカテーテル手術の失敗で死亡した人がいるらしい。
実際に、医者が深刻な割には、本人にはさしたる自覚症状がない。
仮に心筋梗塞か何かでポックリ死んだら、それが自分の寿命だったような気にもなる。
いろいろと考えたが、結果的にはカテーテル検査はしないで投薬治療を続けることに決めた。
結果がどうなるかは、神のみぞ知る。
あまり悲観的に考えても、残りの人生が詰まらなくなるだけだ。
 
途中の8月22日、心臓の活動状況の目安になるBNP値が100を切った。
最初は500近くあり「即入院の直前値」だったのが、目標の200以下を大幅に上回ったので自信を回復し、医者には「カテーテル検査はしない」と告げた。
途端に医者からは、「家族に相談したの?」とか「このままでは五年以内に心臓発作の可能性が高い」とか脅される。
そもそも処方箋を誤って書くような頼りない医者だったが、幸いにも9月末で転勤らしい。
ならば「次の医者と相談の上で」と結論を先送りし、二か月間投薬治療を継続することにした。
 
10月10日、後任の担当医者と初めて会見。
前任者よりもかなり信頼のおけるタイプで、「カテーテル検査なしの投薬治療だけで現状維持できないか」との問いかけに、「それもOKだが、血管が詰まっている可能性があるので、その部分は投薬では治らない」と分かりやすく説明してくれた。
心臓の働きはかなり改善されては来たが、やはり医者の勧めもあり、11月7日カテーテル検査と手術をすることになった。
薬の種類は今までよりさらに増えて、何と9種類。
毎朝の投薬管理が大変だが、これもまた79歳で死んだ父親の寿命を超えるための試練だと思っている。