昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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体力の限界、気力も続かず

夏休み中だ。
水曜日から温泉に行くので、行きがけの駄賃で火曜日はゴルフに行った。
土曜日からの猛暑も一段落、雲も多く、且つ風もある。
天気予報も、最高温度34℃、土日に比べて3℃ほど低い。
この季節だったら、最高のコンディション!
と、思われた。

河川敷コースは、平日は7時15分受付で、8時からスタートできる。
当然トップスタートと思っていたら、既に3組がスタンバイ。
この日の相方は、8年前から中国上海に勤務しているオジサンで、現在お盆の里帰り中との事。
かなり個性的フォームで、全部フックボールになる。
「今日はさほど暑くはないですネ」と呼びかけると、「イヤァ、40℃超の上海の方が涼しい」と言い出す。
些か不安な思いに駆られる
スタート直後は絶好調、途中の茶店ではムームー姿のオネエチャンがかき氷の無料サービス実施中。
「去年もやっていたね」と声をかけたら、「好評なんです」ときた。
タダには弱い当方、さっそくアセロラ味を発注。
頭にキーンときたが、不思議と元気が出てくる。
しかしその分、汗が噴き出すと段々暑さが堪え始め、1ℓ入りの魔法瓶が手放せ無くなる。

おそそ2時間でハーフ終了、客が少ないので、スループレイ。
これが大失敗の巻だった。
ずっと歩きづくめなので疲労が蓄積され、真面なスウィングが出来ないので、ショットがヨレ始める。
そうこうしている内に、ドンドン体力を消耗して、心臓がバクバクしてくる
何よりも、手押しのカートがズッシリと重い。
客が少ないとスイスイプレイが出来るのだが、却って休み時間が取れない。
出来るだけ木陰を歩きたいが、そうは問屋が卸さない。
「後4ホール」「後3ホール」と指折り数えながらのプレイだったが、17番ホールで魔法瓶の水の残量がゼロ。
最後のホールは、残った氷を齧りながら前に進んだが、バンカーショットの時に足がつってきた。

何とか完走したが、クラブハウスに戻る最後の階段を上るのが辛い。
風呂には麦茶が置いてあるので、ロッカーも素通り。
入り口でシューズを脱ぎ、靴下をとろうとした時に、ふくらはぎに激痛が走った。
そのまま前に倒れウンウン言っていたら、先に脱衣場にいた人が心配そうに駆けつけて来た。
「大丈夫?医者を呼ぼうか?」と話しかけるが、そんな事にでもなったら大騒ぎになる。
顔は引き攣っているが、「大丈夫です。単なるこむらがえりなので、暫くこのままで休みます」と、今度は風呂の入り口で仰向けになって休んだ。
親切な人は、「これで少しは楽になるヨ」と、タオルに水を浸して持ってきてくれた。
何とか動けるようになって、先ずは麦茶を五杯一気飲み。
やっと人心地がつき、ソロソロと風呂に入る。
とにかくふくらはぎが痛いので、湯船で必死に揉み解すが、さっぱりよくならない。
風呂から上がって、足裏マッサージ器を使うと更に激痛が走る。
やむを得ず、素っ裸のままで壁に手を付き、ひたすら痛みが少なくなるのを待つことになった。
30分ほど時間が経過したら、やっと少しずつだったら歩けるようになる。
先ずは精算、なんとか車を転がして、命からがらで帰宅した。

夏場のゴルフで、これほどダメージを受けたのは初めてだ。
実はゴルフの最中に「ふくらはぎが痛い」と救急車を呼んだあと、病院で死んだ人を知っているので、心細くなった。
帰りしな、コースの係員から「最近では最もゴルフ日和で良かったですね」なんて能天気な声がかかったが、こっちは歩くたびに「痛い、痛い」なのでほとんど熱中症状態だったのだろう。
今回は、己の体力の限界を見た、そんな気がする。
横綱千代の富士は「体力も限界、気力も続かず」と、絞り出すように、涙を流しながら、会見で引退を発表した。
ずいぶん次元は違うが、その気持ちが良く分かる。
もうこれに懲りて、30℃以上の気温なら、夏のゴルフはやらない!
命を懸けるほどの事ではない。