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○○のメッシ、メッシ二世

バルセロナFCだけでなく、世界サッカー界の至宝レオネル・メッシ。
史上初めて、四年連続のバロンドール賞を受賞。
あらゆるカップ戦で誰もが納得する実績を上げ続け、サッカーファンには神様扱いされている、

そんな世界の逸材だけに、「○○のメッシ」もまた、世界中に存在する(と思われる)。
バルセロナの下部組織でプレーする12歳の久保建英は「日本のメッシ」。
横浜マリノス齋藤学は、「和製メッシ」。

齋藤学は、ロンドンオリンピックで、見事なドリブル技術を披露した。
そして東アジアカップの対オーストラリア戦で、日本初ゴールを決めたシーンは印象的だった。
まだ23歳の齋藤学は、将来の日本サッカーの中心選手になる可能性を秘めた、才能溢れるJリーガーなのは間違いない。
しかしそんな才気煥発の彼は、果たして「和製メッシ」とか呼ばれてうれしいモノだろうか?

「○○のメッシ」と呼ばれるのは、決して本家を超えてはいない事の裏返しなのだ。
齋藤学のドリブル技術は、日本では飛びぬけている。
だから「和製メッシ」の称号を得たのだろうが、しかし絶対に本物のメッシの域には至っていない。
地域限定、限定されたポジションで、メッシに匹敵するほどのテクニシャンと認定されているにすぎない。
それは、所詮は紛い物。
早い話が、二番煎じの評価でしかない。

もしも齋藤学がメッシ並み、若しくはメッシ以上の才能の持ち主なら、「世界の齋藤」と崇められ、世界中に「○○の齋藤」「齋藤二世」と称されるプレイヤーが出てくるはずだ。

スポーツ界にも芸能界にも、「○○の誰々」と言われる人物がたくさんいる。
野球界には、「韓国のイチロー李鍾範もいた。
元、中日ドラゴンズ陳大豊は、「台湾の王貞治」。
大阪には、「浪速のモーツアルト」もいる。
小林幸子は「美空ひばり二世」。

しかし彼らが本家を超えた話は、寡聞にして知らない。

それでも彼らが、類まれなる才能の持ち主であることには違いない。
だからこそ、周囲はある種の尊敬の念を表明しているのだろうが、僕には、「○○の誰々」「○○二世」のような称号を褒め言葉とは思えない。

そう言えば僕にも、「○○のハニカミ王子」と言われていた時期があった(ような、なかったような)。