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初見参なり!チューリッヒ in スイス

スイスは初めての訪問。

スイスと言えば、素人衆が最初に思い浮かべるのは「永世中立国」であり、続いては「山と湖の国」か?
後者は、アルプス山脈や、モンブランレマン湖、そしてアルプスの少女ハイジの出番。
前者では、スイスは永世中立を守る為の軍隊を常備していることは知れ渡っているが、果たしてどれほどの軍事力で、どれほど強いのか、本当に自衛できるレベルなのかは、敢えて議論されない。
通貨は未だにユーロを使わず、スイスフラン
まぁ、ヨーロッパの中の、一風変わった小国なのだろう。

そんなスイスなのだが、当方が真っ先に遭遇したカルチャーショックは、なんと言っても物価の高さ。
常日頃、日本の物価について文句ばかり垂れているが、そんなのはとっても安い方に感じてしまう。
この地スイスは、何でもかんでも、恐らくは日本の二倍以上はする。
先ずは、チューリッヒ駅からホテルまでのタクシー料金にショック!
荷物さえなければ歩くことも可能な1kmちょっとの距離なのに、料金は日本円で4千円弱。
続いて夕食は、セルフサービスのアジアンフードレストランへ。
ここでタイ式スープとカレーを注文すると、まさにインスタントで皿にご飯を盛り、出来合いのカレールーをかけるだけ。
そこに出来合いのスープを温めて、ハイ一丁上がり。
これだけでも、一人3千円を越してしまう。
店員は全員が、客商売とは思えないほどの無愛想さ。
吉野家松屋すき屋で、死ぬほど食べても、こんな料金にはならない。
止めはペットボトル入りの水で、300mlが450円。
スイス人全員が金持ちでもないだろうから、これでやっていけるのかと余計な心配をしてしまう。

初日は午後7時から、チューリッヒオペラでのオペラ鑑賞。
演目はプッチーニの「西部の娘」。
プッチーニと言えば「蝶々夫人」しか知らなかったが、ストーリーは単純そのもの。
西部で荒くれ男相手の飲み屋をやっている女経営者が、夜盗の首領と恋に落ち、そこに女主人に横恋慕する保安官や労働者のリーダーが絡むが、最後はハッピーエンドの物語。
歌い手の声量や声質がなければ、具にもつかない作品だが、それを3時間近い出し物にするのだから、オペラ歌手って凄いものだ。

オペラの終了時間に合わせたように、W杯のスイス対ホンジェラス戦が始まった。
日本みたいに、町の広場に大型テレビが設置され、馬鹿な若者が集まって大騒ぎすることをイメージしていたが、町中静かなもの。
ライブ中継をやっているレストランは多かったが、それでもチャンスやピンチの度に一喜一憂する日本でお馴染みのシーンもない。
試合結果は3-0でスイスの楽勝、これでグループリーグ突破を決めた画期的な勝利のはずだったが、どこからも歓声一つ聞こえてこない。
負けても騒ぐ日本に比べると、ファン全体が実に冷静なオトナの感じがする。