遥か彼方の関東にいても、今回の熊本地震の凄まじさが分かる。
テレビのテロップには、数分間隔で地震のニュースが流れ、いつまでたっても収束の気配がない。
東日本大震災の時は、被害の一端を経験した。
そして今回の熊本地震だが、この地は当方にとって縁が深い。
周囲には親戚縁者が多いし、その昔、仕事の現役だった頃は、多くの顧客がこの界隈に散らばっていた。
すぐに二人して、かの地に住む複数の親戚に電話したが、なかなかつながらない。
ただどの親戚の住居も震源地から30kmほど離れているので、一時間もしないうちに全員の無事を確認できた。
ところが翌朝テレビをつけると、アナウンサーが緊張した調子で、「身の安全を図ってください」と訴えている。
テレビで死者の名前を報道している中に該当していないので、無事とは思うが、何ともしようがない状態が続いている。
かの地は、地震がない地方と思われていた。
今回の惨状を見ると、そう割り切って考えざるを得ない。
安倍晋三首相は、現地視察を取りやめた。
賢明な判断だ。
その結果、案の定、苦闘している現場の邪魔になっただけで、何一つ有効な対策を講じることが出来なかった。
こんな非常事態では、現場の状況確認が一番大事と言われるが、それは首相の仕事ではない。
政治も一時休戦、与野党こぞって被災地への支援に全力を挙げて欲しいモノだ。