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熊本地震被災地近くの親戚

遥か彼方の関東にいても、今回の熊本地震の凄まじさが分かる。

テレビのテロップには、数分間隔で地震のニュースが流れ、いつまでたっても収束の気配がない。
東日本大震災の時は、被害の一端を経験した。
今回は津波がない分、東日本大震災に比べて被害範囲こそ狭いが、深刻さはそれに匹敵する。
 
この20年間で、日本は度々震度7クラスの地震に襲われている。
記憶に鮮明なだけでも、1995年阪神淡路、2004年新潟県中越、2007年新潟県中越沖、2011年東日本大震災がある。
そして今回の熊本地震だが、この地は当方にとって縁が深い。
周囲には親戚縁者が多いし、その昔、仕事の現役だった頃は、多くの顧客がこの界隈に散らばっていた。
その為に、公私に亘ってたびたび訪問しているし、震源地として有名になった熊本県上益城郡では、何度もゴルフに興じている。
 
14日午後9時過ぎ、自分の部屋で英語の勉強中に妻が、「熊本で震度7地震発生」と伝えてきた。
すぐに二人して、かの地に住む複数の親戚に電話したが、なかなかつながらない。
ただどの親戚の住居も震源地から30kmほど離れているので、一時間もしないうちに全員の無事を確認できた。
この時点では、悉く「揺れはひどかったが、家屋や家族に被害はない」とのことだったし、特に南阿蘇村に住む親戚も、「熊本市から離れているので心配ない」と楽観的だった。
 
ところが翌朝テレビをつけると、アナウンサーが緊張した調子で、「身の安全を図ってください」と訴えている。
当方の住む関東は全く揺れないので気が付かなかったが、早朝発生したマグニチュード7.3の地震で様相が一変したらしい。
この震源地になった南阿蘇村の親戚からは、「家こそ崩壊を免れたが、家財道具は全滅」との連絡を最後に、その後は電話も通じることがなくなり、安否確認もできなくなっている。
テレビで死者の名前を報道している中に該当していないので、無事とは思うが、何ともしようがない状態が続いている。
 
かの地は、地震がない地方と思われていた。
東日本大震災の時には、「関東は地震が多いので、こちらに引っ越して来い」とアドバイスされたほどだった。
それが実は熊本-大分には、布田川-日奈久活断層が走っていて、大地震が必ず発生する地域だったと言われても、俄かには信じがたい。
ただ日本全体が、活断層の上に乗っかっているような国なので、いつどこで大地震が起きても不思議ではない。
今回の惨状を見ると、そう割り切って考えざるを得ない。
 
安倍晋三首相は、現地視察を取りやめた。
賢明な判断だ。
東日本大震災の時の菅直人首相は、現場の迷惑も顧みず、ただただパフォーマンスの為だけに作業服に身を包み、ヘリコプターを使って現地入りした。
その結果、案の定、苦闘している現場の邪魔になっただけで、何一つ有効な対策を講じることが出来なかった。
こんな非常事態では、現場の状況確認が一番大事と言われるが、それは首相の仕事ではない。
きっと自民党の中から、安倍晋三に対して自重を求める声が上がったと思われる。
さすがに当時の民主党と比較すると、自民党の方が人材に恵まれている。
 
いずれにしても地震が収まるまでの間、あらゆるライフラインに支障をきたしている被災地には、人海戦術による支援継続しか方法がない。
政治も一時休戦、与野党こぞって被災地への支援に全力を挙げて欲しいモノだ。