昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ベッキーはそんなに悪いことをしたの?

齢32歳、しかも職場は芸能界とくれば、純情そうなアイドルの振舞いは業務上の仮姿。
実は酸いも甘いも噛み分けた、と言うよりもスレッカラシのあばずれ女であっても不思議ではない。
ところが今世間から袋叩きに合っている二人衆の一人、彼のベッキーは、とっても幼気な芸人だったようだ。
 
昨日の昼間は、公私混同の権化だった政治家、舛添要一が、必死に取り繕った記者会見を行い、その苦しい言い訳で更に信用を無くした。
舛添要一は、あの記者会見で説明責任を果たしたと強弁している。
が、どう贔屓目に観ても、誰からも「納得、ナットク!」の声は上がっていない。
「策士策に溺れる」の典型で、語るに落ちる説明では、却って政治家としても、コメンテータとしても失格であることを満天下に知らしめることになってしまった。
 
一方夜の部ではゲス不倫騒ぎの張本人ベッキーが、これまた独立騒ぎで世間の話題をさらったSMAP中居正広クンを相手に、今の自分の立場や思いを説明していた。
こちらは舛添要一のような、開き直りや八百代言とは違う。
ひたすら謝罪に謝罪を重ね、許しを請う組み立てとなっていた。
人の受け取り方や評価は、十人十色、百人百色なので賛否両論だろうが、少なくとも舛添要一よりも多くの同情票が集まるものと思われる。
 
しかしベッキーは、そんなに坊主懺悔しなければならないほど、人の道を踏み外してしまったのだろうか。
ベッキーが指摘されているのは、
・奥さんがいる男性と恋愛関係になった、いわゆる不倫の罪。
・それがバレた時に、ウソ八百の記者会見(質問ナシ)を開いた。
の、大きく二点だろう。
 
二点目のウソは、如何なる時でもバレた後の反動が恐ろしい。
ベッキーの場合も、清純派を装っていた割には、ついたウソがあざとかったので、一気に評判を落とす羽目に陥った。
本人と所属事務所にとって、典型的なリスク管理の失敗例だ。
だからウソについて謝るのなら分かるが、しかしベッキーの謝罪は一点目の不倫に関してが主だった。
「奥様を傷つけた。人間として最低のことをしてしまった。」
ベッキーは時には涙ぐみながら、何度も何度も繰り返した。
 
しかし不倫って、そんなにいけないことなのだろうか?
今回のベッキーは、ゲス川谷絵音と付き合い始めた時には、彼が妻帯者とは知らなかったと言う。
それが分かった後も、川谷の結婚生活は「既に破綻していて離婚する積り」と説明されている。
だから好きになった後もブレーキが利かず、逢瀬を重ね、オトコの実家まで訪問したのだが、これがとりわけ女性陣からのバッシングとなった。
しかしこんなことって、そんなによくあることではないけど、たまにはあるでしょう。
その証拠に、たまたま大好きになった人が結婚していたが、自分の気持ちが抑えられないのは、多くの物語のネタになっている。
僕みたいな平凡な人間にとっては、不倫なんてあり得ないシチュエーションだが、そんな世界に憧れる人だって多いはずだ。
無論不倫なんて、お勧めするような話ではないが、人を好きになる気持ちは人それぞれで、必ずしも誰からも祝福されるケースだけではない。
不道徳だと非難するかもしれないが、道徳なんて時代や場所と共に変わる。
現代でも一夫一婦制ではない社会はあるし、結果的にやむを得ずそんな恋に落ちた人を否定する権利は実は誰にもないはずだ。
 
今回のベッキー不倫騒動に関しては、むしろ彼女をその気にさせておきながら、何ら責任を取れなかった川谷絵音が、ベッキーと彼の奥さんの両方に謝罪すれば済む。
その結果、奥さんには慰謝料を払って離婚したようだし、ベッキーからは三下り半を突き付けられた。
これにて一件落着!
後は、三者三様の道を歩くだけだ。
ベッキーが許されるのかどうかなんて、全て彼女が今までのように活躍できるかにかかっている。
彼女の稼ぎが、彼女が許されたのか否かのバロメータなのだから、こんなに分かりやすい基準はない。


それにしてもベッキーは、中居との会話の中で、川谷絵音のことを決して名前では呼ばず「男性」と称していた。
また彼のことを、「もう好きではない」と言い切るとは、見上げたものだ。
「奥様の気持ちが分かった」ので、彼への気持ちがなくなったと言うのだが、恐らくは稼ぎ頭の彼女に対して、事務所が必死に説得した結果の方が大きいのだろう。
糟糠の妻を捨て、別口のベッキーに走った川谷絵音だが、結果として両方とも失ってしまった。
川谷絵音はツアーの舞台でファンに向かって、「俺は歌い続けるしかない」と語りかけたらしい。
彼の繊細な感性が、今回の顛末をどのような歌に仕上げるのかに興味が湧いている。