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マスコミが民進党を甘やかすから

安倍晋三加計学園園長、加計孝太郎理事長とは腹心の中らしい。
その加計学園今治市に開校する獣医学科を巡って、民進党が「総理への忖度があった」と騒いでいる。
いずれも、役人の安倍首相への「忖度」を問題視している。
しかしこの「忖度」を実証するのは難しい。
 
民進党にとって、唯一の頼みの綱はマスコミ報道だ。
各局こぞって、安倍首相の関与の状況証拠を並べたて、情報操作を繰り返している。
が、役人の心中の問題、「忖度」なのだから、何を持ってきても決定打にならない。
大騒ぎの割には尻すぼみ気味だった森友学園問題は、当事者、鍵池泰典元理事長が詐欺罪で告発されることになりそうだ。
森友学園問題を中途半端で終わらせてはいけない」と力み返っていた民進党とマスコミだが、安倍首相追及の根幹が詐欺師の証言となると大変バツが悪い。
 
次の標的はないかとと、今度は加計学園を持ち出してきた。
安倍首相は、森友学園籠池泰典夫婦に端から信用していなかった風だが、加計学園加計孝太郎理事長とは、自ら「腹心の友」と公言している。
民進党は、文部省当局に15回も拒否された加計学園の獣医学科新設が、急に決定されたのは、役人たちが「忖度」したからに違いないと思い込んでいるようだ。
しかしこちらもまた、「忖度」を問題視する以上、安倍晋三を追い込む材料としては極めて弱い。
更に森友学園問題では、民進党とは比べ物にならないほどの情報収集力と攻撃力を見せた日本共産党が、今のところ目立った動きを見せない。
と思っていたら、加計学園問題追及の急先鋒だった民進党玉木雄一郎の身内に獣医がいて、玉木自身が加計学園獣医学部開設の利害関係者だったことがバレてしまった。
何かやるとすぐにブーメランで腰砕けになる民進党では、結局のところ何の成果もなく、時間だけが経過して終わりになるのがオチだろう。
民進党が何が何でも阻止する悪法と喧伝する、テロ等準備罪民進党に言わせると共謀罪だが)の成立阻止に取り組めば、世の中には少しは賛同者がいるので今よりも支持率は微増するとは思うが、こんな安倍政権の揚げ足取りばかりに腐心しているようではそれも覚束ない。
 
そんな民進党を応援するのは、テレビワイドショーのコメンテータ連中だ。
さすがにいくら彼らでも、今の証拠や情報だけでは安倍政権の直接関与を攻撃できない。
すると彼らは、「安倍首相への忖度があったと思わざるを得ない」みたいな、感想を述べる手段を使う。
「証拠はないが、私にはそう見える」と言うのだが、こんなことを公共の電波で主張できるのなら、何でもありになってしまう。
証拠がなくても推測で情報操作ができるだから、自分が嫌いな、あるいは自分の意見に反対の人たちへはイチャモンのつけ放題になる。
 
そんな中で、最近とみに頓珍漢発言が目立つコメンテータが、吉永みち子だ。
彼女は一応は中立的立場を装っているが、実は安倍政権には猛烈に批判的だ。                      
加計学園獣医学部については、京産大加計学園の資料との出来の違いについて「私も読んだけど、月とスッポン、方や20枚に対して加計学園はわずかに2枚、しかも綴りの間違いまであるのに、加計学園に決まったのは不可解」と指摘、如何にも安倍首相のバックアップの所為と言わんばかりだった。
ところが、実際の加計学園の資料は20枚だと言う。
ならば、吉永が「私も読んだ」はずの、加計学園の資料とは違っている。
テレビ朝日が「これが加計学園の資料」と用意したものを、まるで無批判に読んだのがバレバレで、コメンテータとして最低の仕事すらやっていない。
 
その吉永が、官僚の安倍晋三への忖度に関して、「忖度は国民に対してするべきなのに、官僚は政治家に対して忖度している」と、不満をぶちまけていた。
一見気の利いたような言い草だが、実は中身に何の意味もない。
吉永が言う、「国民への忖度」とは、いったい何なのだろう?
「国民は見ています」とか「国民は許しません」とか、彼らは「国民」と言うフレーズを多用する。
しかしこんな抽象的な「国民」などは存在しない。
要は、「自分はしっかりとチェックしている」とか、「自分は許さない」と言いたいところを、「国民」と言う言葉で自分の責任をぼかしているに過ぎない。
官僚の立場では、選挙で国民に選ばれた政治家こそが国民の意思の総意であり、彼らに対して忖度することが、即ち国民に忖度することになると言うだろう。
 
そもそも、政敵を追い込むのに、忖度みたいな漠とした概念を政治的に利用しても効果がない。
しかし今の民進党は、何とか安倍政権の揚げ足取りしか能がなく、その所為で全く支持、信頼を得ることが出来ない。
マスコミもまた、そんな民進党を厳しく叱咤すこともなく、一緒になっ安倍政権のあら捜しに明け暮れている。
マスコミと野党第一党が個の体たらくでは、政権交代など二度とあり得ないだろう。