政権選択の選挙が聞いて呆れる。
「小池首班指名も」と騒ぎ立てていたマスコミが、急に反小池になった。
目立ちたがりで独善的な小池百合子は、このマスコミのバックアップに舞い上がってしまった。
それが「希望の党」だ。
しかし実は、希望の党は政党の体を為していなかった。
何よりも、人材がいない。
最初から合いっこない組合せで政権交代を狙うのだから、すぐに馬脚を現す。
結局は、自民党と安倍政権が圧倒的に勝利する結果となった。
と、ここまでは前回の衆議院選挙に関しての、ほぼ全員の共通認識だろう。
不思議で仕方がないのは、ここから「そんなアホな」と思われる意見が出ていることだ。
今更こんな理屈を持ち出すのは、責任転嫁とも負け犬の遠吠えとも言う。
もう一つは、選挙結果と民意が乖離しているとの見方だ。
マスコミ各社が実施したアンケート調査では、安倍政権へは支持率よりも不支持率が高いのに、選挙では逆の結果になっているというものだ。
自民党が勝ったのが悔しくて仕方がないのだろうが、選挙結果よりも自社のアンケートを優先する姿勢には呆れ果てるしかない。
これほどマスコミがなりふり構わず安倍政権の足を引っ張っても、だからと言ってどの野党も政権担当能力はない。
一体マスコミは、安倍政権を打倒した後に、どのような政治を期待しているのだろうか?
・アベノミクスに変わる経済政策は何か?
・日本の安全保障は、アメリカとの連立強化による日本防衛政策以外に何があるのか?
それを明示できない限り、「安倍だけは嫌だ」とマスコミが煽り続けても、政権交代は起きようがない。