昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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憧れのアルハンブラ宮殿へ

今回のヨーロッパ旅行の最大目的は、グラナダアルハンブラ宮殿を訪れること。

マラガ発午前9時半の高速バスで、グラナダまでの所要時間1時間40分。

前日下見をしていた効果で、マラガのバス停までは道に迷うことはなかったが、若干風邪気味で体調に不安あり。

バスは見事に定時に出発し、がら空きのフリーウェイを、一路グラナダを目指す。

スーパーエコノミーなので、トイレ付なのが有難い。

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途中全く順調で、バスは定刻5分前にグラナダ到着。

ここから市バス33番を使って、カテドラル駅を目指す積りが、駅を「ノエバ広場」と勘違いしていて、誰に聞いても「そんな駅、知らない」と答える。

33番バスの運転手にダイレクトに聞いたら、「オゥ、カテドラル!」と勘を利かせて、「それならこれに乗れ」みたいなことを言っている。

目的の駅に着いたら、ジェスチャー付きの大声で、「ここだ、ここがカテドラルなので降りろ」と教えてくれた。

親切な運転手に感謝!

 

続いてC33バスへ乗り換えて、アルハンブラ宮殿へ。

こちらもご多分に漏れず、どのバスに乗るのか分からない。

運転手仲間が三人いたので「カルロスⅤ世宮殿前駅に行きたいけど」と聞くと、英語が得意のウンチャンが、「それならこれに乗れ」と、こちらも親切に教えてくれた。

これで一回1.4ユーロ、よって夫婦二人が、わずか5.6ユーロで目的地に到着。

嫁の下調べと、親切な運転手のお陰で、まるで初めての土地でも、スムーズに公共交通機構で移動できたのがうれしい。

 

しかし順調に行き過ぎたので、現地に早く着いて、時間が余っている。

ハイライトの、ナスル宮殿の予約時間は、午後1時で完全フィックスされている。

そこで若干予定を変えて、カルロスⅤ世宮殿を先に見学することにした。

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ここはナスル宮殿の横にあるが、地下の美術品も、建物そのものもジ・ミィ!

感激も少なく、30分程度で終了。

次に、ナスル宮殿入り口で、午後1時予約の列に並ぶこと30分。

やっと念願の、アルハンブラ宮殿ナスル宮殿を鑑賞することになった。

 

広大な敷地に広がる建物は、あらゆる部分がイスラム式の精緻な加工を施されていて、見る者を圧倒する。

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メスアール宮から始まり色々と見どころが多いが、天井の鍾乳石飾りが印象的だった。

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軍事要塞アルカサバには、「アラーのみが勝利者」と刻まれた葡萄酒の門がある。

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イスラム教とキリスト教が戦い、融和した結果が、このアルハンブラ宮殿にある。

昔の人は、今よりも賢かった!(部分もある)。

 

2時間かけてやっとナスル宮殿を一周して、疲れ果てたところで、ホテルアメリカンのレストランで軽食。

コーヒーとアーモンドケーキを注文したが、結構美味かった。

 

最後は、ヘラリフェの庭を散策。

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芳香を放つアルハンブラのバラ!.........だが、バラはバラで日本と一緒


午前11時に到着以降、午後4時までの滞在だったが、アルハンブラ宮殿はまだまだ全てを見切れないほどのスケールだ。

そうは言っても、もはや体力の限界なので、来た道を辿って駅に戻る。

 

この日の、グラナダの気温は40度。

あまりの暑さに、妻がバス停で隣の黒人青年に「It’s too hot.」と声をかけると、「暑いですね」と日本語が返ってきた。

大いに驚いたが、一時期札幌にいて、日本が大好きで、日本語を勉強していると言う。

「では、札幌味噌ラーメン知ってるか?」と聞くと、「知ってる、オゥま~ィ(美味い)」と、最後の部分を日本語で答える。

すっかり打ち解け、彼が次のバスに乗るまでの間、我々夫婦と三人での会話が弾んだ。

こんな異国で日本大好き外国人に会えるとは、ホンの一時だが、すっかり心が癒された青年だった、

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グラナダのバス停待合室にいる時、風邪の調子が悪くなってきた。

声が出ない。

しかし、妻が薬を準備していて、帰りのバスで10分間ほど転寝をしたお陰で、マラガに到着したころはだいぶ回復してきた。

夕食は、昨日探し損ねた「Curry-Ya」へ。

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今回はしっかり地図を調べたので難なく見つけたが、午後9時ちかくなのに客が一人もいない。

僕はカレーうどん、妻はタコライスを注文。

カレーうどんは将に日本の味そのものだったが、タコライスは訳が分からない味で、嫁には大不評だった。

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壁に「冷やし中華」のポスター

 

この日の歩行数は、今回の旅行で一番の2万歩超。

疲れて寝入っていたら、夜間11時過ぎに工事の音がうるさい。

余りのうるささに何事かとカーテンを開けたら、2F(日本で言えば三階)の我々の部屋の真正面で、ゴンドラ車に乗りながら、作業員がホテルの壁から垂れ幕を外している。

顔と顔が正面衝突で、目が合ってしまった。

元々スペイン人は怠け者の印象が強かったが、こんな深夜に作業をするなんて、働き者の一面もある。

しかし人の寝入りばなに、大騒音を挙げて作業するなんて常識がなさすぎる!と、平均的日本人の僕は腹が立った。