ハンサムで歌が上手く、演技も堪能。
福山雅治は、天が二物も三物も与えた、そんな稀有な人物らしい。
知人からは度々「君の若い頃を彷彿とさせる」と言われた(気がするが、ひょっとしたら空耳だったかもしれない)。
福山クンは2015年、役者としては全然パッとしなかった吹石一恵と華燭の典を挙げ、子供にも恵まれ、ハッピーな人生を送っている。
順風満帆そのもので、悩みなどには、まるで無縁に見える。
しかし、神様は公平だ。
完全無欠に見える福山クンにも、人知れず悩みがある(ようだ)。
それは、「今年6月に離婚間違いなし」と騒がれた、無責任なゴシップではない。
結婚以来、福山クンの人気がガタ落ちで、主演のテレビドラマが次々とコケまくっていることでもない。
密かに語られている彼の増毛疑惑については、「生え際の魔術師」の称号を持つ「プロのズラ着用者鑑定士」の僕は、別途コメントする積りだが、今回はその点でもない。
実は彼を悩ませているのは、ストーカーのようなファンの存在だ。
結婚した時には「福山ロス」と話題になったが、福山クンは熱烈なファンが大勢いた。
2016年には、そんなファンの一人が福山邸に不法侵入し、当時妊娠中の奥方と鉢合わせしたことが大ニュースになった。
この犯人女性は、福山君の自宅近くに引っ越すほど、異常なファン心理に陥っていた。
そしてその事件後五年近く経っても、未だに奥方の結婚を認めたくない福山クンの大ファンが、Facebookに執拗な書き込みと続けている。
それによると、
・福山と吹石は、実際には結婚していない偽造結婚
・結婚届も出していない
・子供は吹石と他の男性との間にできたモノ
・事務所とマスコミがグルで私文書偽造、賄賂、人権侵害の捏造報道をしている
・誰もが怖くて、この真実を公表できない
・福山は被害者で、結婚否定会見をしようとしたが圧力がかかって中止になった
と、微に入り細に亘っているが、真偽のほどは怪しい。
一時は「実は私が結婚相手なの」みたいなことまで書かれており、ここまで行くと、もはや妄想の類にしか思えない。
すぐに多くの人が、「お前、アホか?」みたいなコメントを寄せているが、この投稿者は丁寧に一つ一つに、「この問題の闇は深く、事務所とマスコミが怖いし、警察もグルだから、誰も本当のことが言えない」と返答している。
しばらく時間が経つと、今度は否定的なコメントをした人を名指しで、「アナタたちは私の名誉を棄損した」と文句の投稿を挙げる。
福山クンのファングループには、普通ではない、気色の悪い連中が未だ存在している。
この点について、福山君にも奥方にも、何か問題はあるわけではない。
あるとすれば、美男美女に生まれ、その二人が結婚したことだけだ。
それを、特に福山クンのファンは、「私の福山を奪わないで」みたいな被害者意識から、「二人は結婚なんかしていない」と、強引に自分を納得させているのだろう。
福山クンも奥方も、何をしでかすか分からないこんなファンが存在していることは、決して心穏やかではないはずだ。
勿論、過去の事件もあるから、最悪の事態への備えは怠りないだろう。
美男美女に生まれたからと言って、メリットばかりではないのだ。
平凡に生まれ、平凡に生きていることは、決して捨てたものではない。
「凡人でよかった!」と、強がりではなく、そう納得させられる出来事だ。