トランプ大統領の中国対策は、本気モード全開だ。
中国との癒着関係がミエミエのWHOから、離脱すると発表した。
中国はWHOへの支援を拡大継続するようだが、アメリカから不信任を突き付けられたWHOを信用するのは、中国シンパの国だけになる、
続いてトランプ大統領は、先進七か国首脳会議G7に韓国、インド、オーストラリアの三国を加え、G10として開催する構えだ。
参加国を拡大して、露骨に対中国の踏み絵を迫る狙いがある。
新参加国のインドとオーストラリアは得たりや応なのだが、問題は韓国だ。
普通の韓国なら、「世界がウリタチを先進国と認めたニダ」と、小躍りせんばかりに喜ぶはずだが、今のところ音なし状態だ。
それはそうだろう。
自「他」共に天災外交家と認める文在寅は、師匠、廬武鉉元大統領譲りのバランサー外交を目指していた。
と言えばカッコいいが、何のことない、二股膏薬の蝙蝠外交だ。
アメリカには、自由と民主主義の価値観を共有する同盟国として振る舞う。
中国を、重要なビジネスパートナーと煽て挙げ、将来のレッドチーム入りを匂わす。
そして個人的には、北朝鮮の非核化を進めるキーパースンを以て任じ、できれば将来のノーベル平和賞獲得を目指す。
そんな文在寅の青写真を根本から狂わすのが、トランプ大統領からのG10招待状だ。
何故なら、トランプの狙いが、強固な対中国包囲網の確立にあることが明白だからだ。
文在寅にすれば、悪化した韓国経済立て直しには、中国との経済交流活発化は必須だ。
しかし、アメリカは軍事同盟国で、アメリカ軍なしでは国防が覚束無い。
肝心の北朝鮮が、文在寅に冷たい態度をとり続けるので、未だ未だ全面的なレッドチーム入りが確約されていないからだ。
中国にもアメリカにもイイ顔をし続けないと、国家が持たない。
何とも情けない股裂き状況下で、韓国は進退窮まってしまった。
日本だって、褒められたスタンスではなかった。
日中友好議連の存在もあり、中国制裁などは夢のまた夢、実に腰が引けていた。
これほど世界に迷惑をかけた習近平の国賓招待話ですら、未だに検討中とも聞く。
そんな中でも、安倍首相は「武漢肺炎の発生国は中国」と、精一杯の意思表示をした。
途端に中国からは猛抗議を受けたが、これはG10でのアメリカチーム入り宣言だ。
これこそ至って当たり前の結論で、G10参加国は全て、選挙で国民の意志が表明される民主主義国家なので、一党独裁国家の中国とは価値観がまるで違うのだ。
アメリカと中国が対立した時、中国につく選択肢などありえない。
だから本来なら韓国も、何の躊躇もなく、アメリカチーム入りするはずなのに、今迄の文在寅の政治姿勢が反日・嫌米・親北・媚中だったのが災いしている。
文在寅にとっては、レッドチーム入りして悲願の朝鮮統一に向かうか、はたまた民主主義国家、大韓民国存続に拘るのか、運命の分かれ道での決断を迫られてしまった。
アメリカの武漢肺炎の死者が10万人を超してしまったトランプ大統領が、発生源の中国の責任追及のために、そんな舞台を準備してくれた。
しかし歴史は、日和見主義には厳しい鉄槌を食わせてきた。
G10の顛末が、楽しみで仕方がない。
文在寅、頑張れ!(ここは棒読み)