韓国大統領の任期、残り10っ月で、文在寅が進退極まっている。
やること成すこと、身勝手で出鱈目。
内政でも外交でも全く成果が表れないし、むしろ悪評だけが残る。
自業自得とは言え、韓国お定まりの、大統領任期終了後に逮捕が現実となってきた。
文在寅政権のスタートは、極めて順調だった。
「正義と公正」を謡い、若年層と恵まれていなかった層から熱烈に支持された。
そこで最初に手掛けた政策が、最低賃金の引上げ。
ここで拍手喝采のはずが、思惑とは逆に企業収益を悪化させ、雇用喪失になった。
不動産規制にも失敗し、国民のマイホーム獲得が夢のまた夢になってしまった。
鳴り物入りの北朝鮮政策も、双方を適当に言いくるめるヤリ手婆ァスタイルで米朝会談にこぎつけたものの、結果は決裂して米朝両国から不信感を持たれた。
アメリカと中国を相手にバランサーと称した二股外交も、余りのご都合主義がバレて、双方に相手にされない。
政権内部の腐敗も深刻で、法の番人の法務部長官に任命したチョ・グクやチェ・ミエが連続してスキャンダル事件を起こす。
「共に民主党」のソウル市長や釜山市長が、相次ぐセクハラ告発で辞任する。
不動産規制のための土地住宅公社職員が、勝手に優先権を利用して住宅を購入する。
こんな身内の不祥事連発に、文在寅は何一つ、信用回復になる打開策を打ち出せない。
そのうちに文在寅自身に、安価で購入した農地の不正地目変更や、娘のマンション転売疑惑まで出てきた。
昨年4月の国政選挙では「武漢ウィルス対策のK防疫」で与党が大勝したのに、それがまるで嘘だったこともバレた。
挙句はワクチン入手も、後手後手に回る。
文在寅の四年間は失敗政策のオンパレードだったが、不思議と選挙だけは勝ってきた。
その最後の頼みの綱まで、今年4月ソウル、釜山市長選で見事にブチ切れてしまい、文在寅にとって唯一の売りだった「選挙に強い」イメージがついえ去った。
今や、仲間の「共に民主党」からも距離を置かれ始めている。
哀れなるかな文在寅!
と、ここまでが、大統領としての文在寅一代記だ。
しかし何故、文在寅はここまで追い込まれたのだろう。
それは文在寅政権が社会主義路線で、文在寅自身が社会主義者だったからだ。
過去に社会主義国や共産主義国は存在したが、その全てが失敗して消え去った。
現在でも残っているのは、中国、北朝鮮、キューバ位のものだが、それも社会主義・共産主義とは到底言えないような国家形態だ。
これは社会主義・共産主義による国家運営が、必ず失敗に終わることの証左だ。
アメリカのバイデン大統領は。今後の世界を「社会主義・共産主義の専制主義対民主主義の戦い」と定義した。
もちろん一方の、保守・民主主義なら万事OKとはならない。
民主主義にも、たくさんの欠点があるからだ。
但し民主主義には、その欠点、弱点の批判を受け止め、柔軟に改良していく術がある。
貧富の格差拡大がその典型だが、むしろ社会主義的要素を資本主義に取り込むことで、より良い体制に変わってきた歴史がある。
批判を受け付けず弾圧する独裁的社会主義・共産主義には、これは絶対にありえない。
文在寅は、市民活動家から大統領に上り詰めた。
韓国では、リベラル・改革・革新・民主派と言われる、いわゆるサヨク政治家だ。
大統領就任の時から、その反日・反米・親北の姿勢は顕著だった。
就任後に、更に媚中が加わったが、文在寅は韓国・朴正熙が成し遂げた「漢江の奇跡」を否定する、正反対の立場だ。
朴正熙独裁に反対の民主化運動活動家だった文在寅だが、サヨクであるために、自分への批判を許さない。
恣意的に検事総長の更迭を繰り返し、司法を壟断したのがその表れだ。
また文在寅が、最低賃金の引上げに拘ったのも、サヨクの体質そのものだ。
如何にも「虐げられた労働者の味方で、大資本と戦う」印象操作だが、その結果不況になった企業の雇用が減ることまで考えが及ばない。
「国民には減税し、その分を大資本増税でカバー」は、日本共産党の定番公約だが、その実態は、大企業が日本にいなくなり、雇用喪失になるのがオチだ。
文在寅は、日本の野党並みの政策を実施してきた。
文在寅が、内政外交共に行き詰まり、その対策を打ち出せないのは実は当たり前。
日本でも2009年に、当時の民主党による政権交代が起きたが、3年間で全国民が呆れ果てるほどの失政を繰り返し、二度の再び政権の座につけないほど失速した。