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朝鮮民族の中の高貴な血統

チャンチャラおかしいのだが、金正恩朝鮮民族の最高尊厳らしい。

北朝鮮だけではなく、有田芳生もそう言っていた。

主体思想によると、金王朝こそ朝鮮民族に君臨する偉大な血統らしい。

主体思想は、金日成総合大学総長だった黄長燁が完成したと言われるが、肝心のご本人は1997年に脱北し韓国に亡命している。

何とも傍迷惑で、罪作りな学者様だ。

 

そんな急造でインチキ臭い主体思想でも、金正恩は祖父の金日成が数えてわずかに三代目の世襲将軍様でしかない。                                                                                                          それでも、白頭山の血統で、朝鮮民族の輝ける指導者になる。

封建時代でもあるまいし、未開な集団の族長でもあるまいし、今時こんな陳腐な血統論を信じているとは驚きだ。

 

そう言えば、金正恩の反対勢力がクーデターの旗頭として担ごうとしたのが金正男だった。

金正男は、金正日の長男。

長子重視の朝鮮では、格から言えば正恩よりも正男の方が上位の正当後継者になる。

そこで正男を担ぐ勢力の台頭を怖れた正恩が、白昼堂々クアラルンプル空港で兄を暗殺したのは有名な話だ。

こんな、普通の文明社会では、百年以上も前に途絶えたはずのお家騒動が、北朝鮮では生々しく繰り返される。

未だに、将軍様の一存で、公開処刑が実施されている。

言っちゃ悪いが北朝鮮は、発展途上国以下の民度なのだ。

 

ところが本来なら、そんな北朝鮮を上から目線で見下し指導するはずの文明国家が、高貴な血統の前にひれ伏し、国を挙げて恭順の意を表そうとしている。

それが大韓民国だ。

戦後、自由と民主主義を謳歌していたはずの韓国だが、何をトチ狂ったか。ヒダリ巻きの文在寅を大統領に選んだことが悲劇のきっかけだ。

 

その文在寅は、70年に及んだアメリカとの同盟関係を犠牲にしてまで、北朝鮮と、その後ろ盾の中国に接近している。

悲願の、統一朝鮮国家実現のためだ。

現在の国力を冷静に比較すれば、韓国が存続会社で、北朝鮮が吸収される側だろう。

ところが、実態は逆だ。

朝鮮民族の高貴な血統、金王朝の末裔だけが正統な資格を有する将軍様だから、韓国は北朝鮮の僕にならざるを得ない。

北朝鮮傘下の韓国人は、間違いなく最低の出身成分に位置付けられ、実質的には北朝鮮では奴隷として扱われる。

地上の楽園と騙され、北朝鮮に帰国した結果、差別と貧困で途端の苦しみを味わった、在日朝鮮人の二の舞だ。

韓国の国民にとって、これほどの悲劇はない。

 

長らくそう思っていたが、実は韓国人は、そんな境遇が苦痛ではないのではないか。

彼らの発想を見ると、そう思わざるを得ない。

例えば中国と朝鮮の歴史をみれば、朝鮮は二千年以上に亘って中国の属国だった。

そんな屈辱から解放され、やっと大韓民国が成立した。

晴れて独立国家となり、一時期は漢江の奇跡を達成し、先進諸国の仲間入りを果たした。

これで、中国に見下されることはない。

普通の韓国人なら、そう思うはずだ。

 

ところが中国が経済大国になると、韓国は途 イソイソと中国に遜る。

今や、長年苦労を共にしてきたアメリカに、後ろ足で砂をかけるようにして中国接近を図る。

歪な思想に凝固まった連中が、民族の多数を占めている。

これほど、信頼に値しない国と国民はいない。

朝鮮民族の、DNAそのものに疑問を持つし、絶対に付き合いきれない。