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トランプは武漢肺炎に負けた

未だに、トランプの負けを信じられない人たちがいる。

あんなポンコツバイデンに、我らのトランプ大将が負けるなんて信じたくない気持ちなのだろう。

だから少しでも、バイデンの不正を臭わせる記事があると、喜び勇んでSNSに投稿する。

するとまた、それをリツイートする連中が湧いてきて、今日明日にもトランプが逆転勝利するような雰囲気になる。

しかしそんな情報の大半は、フェイクか思い込み記事だ。

日本で言えば、夕刊ゲンダイとかリテラの記事を、実しやかに流しているだけと言われると、身も蓋もない気持ちになる。

 

トランプ大好きで一途な気持ちは分からないでもないが、今回の大統領選では、残念ながらもはや決着がついている。

投票数で、激戦州の全てでバイデンの勝ちが確定した。

確かにいくつかの不正疑惑の存在や、そこまでは分からないが異常事態が散見されていることは間違いない。

ただ、そんな疑惑を論っても、実際にバイデンの得票数をトランプが上回る可能性は否定されてしまった。

 

今回の大統領選の最大の撹乱要因は、郵便投票の増加だ。

投票場に足を運んだ人では圧倒的にトランプ票が多かったが、郵便投票でバイデンが大きく勝ったことも判明している。

実際に開票直後はトランプが優勢でも、後半に郵便投票が開票されると、途端にバイデンが逆転するケースも多かった。

これをトランプ支持者は、民主党が不正したことの状況証拠と言う。

しかし民主党支持者は、トランプは当初から郵便投票は不正の温床と反対していたから、郵便投票が伸びないのは当たり前と反論する。

いずれにしても、トランプは郵便投票でバイデン大敗を喫したことだけは間違いない。

 

では何故今回の選挙で、これほど郵便投票数が増えたのか。

それは偏に、武漢肺炎の影響だ。

だからトランプの本当の敗因は、武漢肺炎の存在なのだ。

 

武漢肺炎がトランプの致命傷だったのには、いくつかの要因がある。

一つは、武漢肺炎の流行で、アメリカだけでなく世界中の経済が大失速したことだ。

武漢肺炎が問題になるまでは、アメリカ経済は絶好調だった。

中国の危険性を真正面に取り上げ、経済戦争を仕掛けたトランプへのアメリカ国民の信頼を高く、大統領再選は既成事実だった。

そこに武漢肺炎が襲来した。

 

当時のアメリカで最大の被害を被ったのはニューヨーク市で、その市長は民主党のクオモなので、直接的責任は民主党にあるはずだった。

しかしトランプが、武漢肺炎リスクを軽視するかの発言や、マスク嫌いのパフォーマンスで揚げ足を取られた。

いつの間にか、アメリカで武漢肺炎防疫を失敗したのはトランプの所為だとのネガティブキャンペーンを張られた。

 

これに関しては、トランプ政権の四年間、ただただトランプを攻撃し続けたアメリカの大手マスコミの存在も抜きには語れない。

トランプはまんまと、民主党とマスコミ連合に足をすくわれた。

しかしそれもこれも、大元の原因は武漢肺炎だ。

 

武漢肺炎対策は、世界中のほとんどの国が成功したとは言い難い。

例外はわずかにニュージーランド、台湾くらいで、日本も成功したと思うのだが、国内では野党やマスコミが政府非難を続けている。

トランプにとっても、中国発の災厄に再選を阻止されたのだから、無念やるかたない思いだろう。

 

しかし問題は、これからだ。

今回は民主党に敗北したが、では民主党なら武漢肺炎対策が上手くいくわけでもないし、何よりも経済悪化は避けられない。

共和党にとっては、四年後の大統領選で民主党にリベンジすることこそ、喫緊の課題になる。

その時には、是非ともトランプ候補を押し立てて欲しいものだが、郵便投票の問題は共和党の課題として残る。

 

今回の大統領選で、60%を遥かに上回る投票率になったのは、郵便投票が増えた所為だ。

民主主義にとって、高投票率になるやり方を悪いとは言い難い。

となると、例え四年後に武漢肺炎が終息していても、郵便投票方式が残っている可能性は高い。

であれば共和党も、今回のように郵便投票を敵視するのはまずい。

 

四年後の、共和党の政権奪取を願う当方としては、共和党が郵便投票でも民主党と互角に戦える体制となることを期待している。

トランプ再登板には、郵便投票対策が不可欠だ。