昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

発展するタイ

5月10日、大好きな国タイに来た。
今回で都合八回目。至る所で、両手を前にあわせニッコリと微笑み、「サワディカー」と歓迎される。
今は一年で最も暑い季節で、昼の温度は38度。
しかし、一週間前は灼熱のインドにいたのでこの程度は心地よい。(は、一寸言いすぎかな?)
湿気が多く、冷房のホテルから外へ出ると眼鏡が一気に曇る。

バンコクはすっかり大都会となっている。
高層ビルが増え、車は大渋滞。
本来ならわずか10分で到着する中華料理の店まで1時間半かかってしまった。
しかし、町全体は一年前よりも格段に綺麗になった。
インドでは小型車のオンパレードだったが、タイでは二回りは大きい車が主力。
アジアで最も工業化に成功した自信が溢れている。経済面では当分絶好調が続きそうな雰囲気が漂う。

但し、昨今の政治不安が心配材料だ。
王様の鶴の一声で選挙やり直しとなった。
確かに、前回の選挙は野党ボイコットで異例尽くしだったが、それでも一応タクシン首相退陣に至った。
しかし、選挙をやり直すとタクシンが首相に再選出されることが確実視されている。
タクシンは国際的には評判が悪くても、国内では貧乏人の見方として人気が高い政治家だ。
野党にすると、せっかく追い落としたのに、選挙でリカバリーされたら困ってしまう。
その時はまたタクシン反対運動が再発し、タイが混乱するのではと不安がられている。

バンコクのあらゆる街角では、順風満帆で発展するタイを見ることが出来る。
しかし、拡大する貧富の格差を是正できるのかとの難問を抱えていることが分かる。
格差是正は、タイだけではなく日本を含めた世界中の大問題だが、どの国も解決することは簡単ではない。