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亀田問題と、渡嘉敷VSガッツ石松の舌戦

日曜日、亀田興毅はTBSサンデージャポンに出演し、自戦の解説をしていた。
興行をバックアップしたTBSなので、当然亀田贔屓の番組となっていた。
一回のダウンシーンを放映した後、「亀田、怒涛の反撃」と称して、亀田がいかにパンチを当てたかを放送するのだが、亀田のヒットシーンだけに編集されているのでどう見ても亀田優勢となっている。
実はランダエタも同等以上のパンチを放っているがカットされていた。
亀田自身も、「手数では相手が勝っていたが、自分の方がパンチが強かった」と苦戦だった事は認めていた。
コメンテーターの中には、ムキになって亀田の勝利を主張していた高橋みたいな男もいたが、全体として「微妙な判定だった」事は否定できず、亀田を過大評価していたテリー伊藤が「こういう判定も含めてボクシングなのだ。不思議なのはランダエタが何故止めを刺さなかったのか?」と、間接的に亀田の敗戦を認めていたのが目立った。

その後、テレビ朝日で、渡嘉敷勝男ガッツ石松が外線電話で対談していたが、これは圧倒的に面白かった。

石松)   あれは誰がどこを見ても亀田の勝ちはない。良くて引き分け
渡嘉敷)  判定は微妙、どっちが勝っても揉めると思ったが、亀田が勝っていた。
石松)   最終ラウンドは亀田が負けていたのに勝ったと評価したジャッジがいた。あれが普通にランダエタの勝ちにしたら引き分けだった。
渡嘉敷)  そんな事は軽々に言ってはいけない
石松)   何故?
渡嘉敷)  元世界チャンピオンも沢山亀田の勝ちを認めている。
石松)   誰が?
渡嘉敷)  大橋さんとか、畑山(TBSで試合を解説)とか
石松)   フーン。まぁトカチャンも色々あるだろうがあれは良くて引き分け。勝ちは無いんだ。

ガッツ石松は、あんな試合を亀田の勝ちとしたら、ボクシングへ不信感がつのる事を心配している。
彼は、いつもは馬鹿なタレントを演じているが、実際はボクシングに対しては真面目に取組んでいる。
渡嘉敷や亀田擁護派の大半は、「全体では負けていたように見えるが、一回ごとのジャッジでは勝っていた」であり、「素人は全体を見るが、プロは一回一回で評価するので全体で負けても結果は勝つことがある」と主張している。
普通は「木を見て、森を見ない」事は大局観が無い事への戒めの言葉だが、ボクシングでは「森を見ずに、木を見る」事が正しい判断らしい。
これは、ボクシングが素人には分からない判断基準で運営されていると言うもので、もしこれが真実ならボクシングの人気は必ず無くなる。
何故なら、ボクシングを支えるのは圧倒的多数の素人ファンであり、彼らが理解できないスポーツが長続きするはずがない。

渡嘉敷は最後に、「亀田は絶対にランダエタと再選し、自らの強さを認めさせるべき」と言い訳していたが、本当に亀田が勝ったと信じているのなら、これは自己矛盾の発言となる。
要は、渡嘉敷は亀田を擁護する為に亀田勝利を主張しているが、本心では「勝ってはいないかもしれない」と不安視している事が透けて見える発言である。