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敢て亀田史郎を擁護する!

亀田史郎の評判が悪い。

総じて、「謝罪会見を拒否するなんて、一番責任がある立場なのに説明責任放棄」だの、「子供を守るのが父親なのに」とかボロクソに批判されている。
亀田兄弟は、今まで父親の言う通りに振る舞ってきたのだから、謝罪すべきは父親だとの論理だが、要は、長男興毅の謝罪会見が評判が良く、このままでは亀田問題が幕引きになりそうなので、今度は親父を引きずり出し、いつまでも亀田問題で視聴率を稼ごうとするマスコミの都合が見え見えだ。
おそらく亀田史郎が会見に出た場合、ワイドショーのレポーター達は、彼が怒って席を立つような挑発的質問を連発、普通の社会人からかけ離れた父親像を植え付けようとしたに違いない。

亀田史郎は、人に謝る事は絶対に嫌らしい。
その彼が、已むに已まれず二男大毅と共に謝罪会見を行った。
日本全体を敵に回したような環境で、大毅は口もきけない状態だったので、さぞや緊張していたのだろう.
彼なりに必死に謝った積りだったのだろうが、「反省している態度ではない」とか、「質問者をにらみつけ恫喝した」とか、散々の悪評だった。
亀田史郎にとっては、大変なショックだっただろう。
死ぬほど嫌だった謝罪をしても絶対に許してはくれず、何だかんだと言いがかりをつけられる。
おそらく、泣きながら土下座しても、「見え見えのパフォーマンス」と叩かれるだろう。

それなら、謝罪会見などしないに限る。
しかも、今回の騒動で亀田史郎はボクシング業界から実質的に追放処分を受けている。
息子の指導も出来なくなる。
生甲斐の全てを失ってでも謝罪を拒否したのは、彼の最後の矜持だ。
幸い、長男興毅は、カメラの放列を浴びながらも「親父は世界一」と尊敬してくれた。
亀田史郎にとっては、どんな言葉より嬉しかったに違いない。

ボクシングトレーナーとしての亀田史郎は、漫画のような受け狙いの邪道路線だった。
識者の意見では、これ以上亀田史郎のスタイルで亀田兄弟を指導していても、彼等が世界チャンピオンとして君臨する所まで育て上げるのは無理だったと見られている。
今回の騒動を奇貨として、オーソドックスなボクシングを身につけさせる事は、亀田兄弟の将来にも必ずプラスになる。

亀田史郎は、亀田兄弟というボクシングの原石を磨き、売り出す事に成功した。
しかし、ここらが潮時だ。
亀田劇場での亀田史郎の役割が終わった。