昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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インドのハードシップ

グローバル時代の最近、よく聞く単語が「ハードシップ」という英語だ。
本来は困難さの意味だが、住み心地が悪く生活するだけで大変な地域を「ハードシップが高い」と表現する。
そして、さしずめ我々日本人サラリーマンにとって最もハードシップの高い国がインドらしい。

コンサルタント曰く、「家族連れで赴任する場合、必ず年二回の帰国を許可する事」との事。
インドは親日本の国家だが、それでも女性が一人で買い物に出かける事は不可能。
出かける時は、目的地が安全である事を確認した上で、運転手付きの車を使用。用がすめば直ちに帰宅。
散歩、買い物、ドライブは不可能なので、活動範囲が自分の居住空間だけになる。
半ば軟禁状態に近く、数ヶ月も続くと精神的ストレスで体調がおかしくなってしまう。

サーバントと称する召使を必ず雇う事になるが、これが「頭が良くて嘘をつく」か「頭が悪いが嘘をつかない」ニ種類しかいない。
穴の開いた下着をサーバントにあげたりすると、翌日からドンドン下着に穴が開くことになる。
彼らにとって、貧しき者は物持ちから恵んでもらって当たり前なので、物が失くなるのは日常茶飯事。金が盗まれなければ良しとしなければならない。
食事は日本人に消化不可能な油が使われるので、赴任後一年くらいは下痢に悩む。
インド人は、外で食事したり酒を飲む習慣がないので、憂さ晴らしにカラオケというわけにも行かない。

中国もハードシップは高いが、中国人は一見日本人みたいな顔をしているので街中で違和感を持つ事は少ない。
しかし、インド人は見るからに色黒、鼻が高い哲学者みたいな連中が多いので、扁平顔の日本人は何となく圧迫されてしまう。

インドは今や中国と並び、ビジネス対象として注目されている。
現在は2千人超程度の在住者らしいが、今後多くの日本人がインドに向かうだろう。
肉体だけでなく、精神的にも強くなければ、間違いなくインドでは生きていけない。
グローバル時代とは何とも辛いものだ。