北朝鮮の核実験が世界平和に害する行為である事は､北朝鮮の連中を除けば世界中の共通認識だろう｡
「×違いに刃物」で､最終兵器を手に入れた途端､何を仕出かすか分からない｡
さすがに今迄北朝鮮に甘かった韓国も､自らの太陽政策が間違っていた事に気づいたようだが､北朝鮮が核兵器を複数所有しているとの恐れすらあるような事態を迎えてしまったのだから､「時既に遅し」の感が強い｡
これから国際社会連携の報復措置が検討されると､追い込まれた北朝鮮が焼けのやんぱちで最後の大暴走をする可能性がある｡
すると､先ず直接の被害は韓国､中国､日本に及ぶのだから文字通り他人事では済まない。
と､ここまでは国際常識として全く素直に理解できるのだが､北朝鮮の言う「何故自分達は核実験が許されないのか？」との疑問には､僕自身もいささか腑に落ちない点を感じている｡
既に核武装している国だけは既得権のように不問に付されているが､核兵器の反社会性は持っている国によって差が出るわけではない｡
今や､西側諸国のリーダー然として振舞っているロシアだって､つい最近までは極めて危険な国だったはずであり､今でもその恐れが完全に消え去ったわけでもない｡
中国に至っては況やをや､インドやパキスタンも含め､こんな連中は核所有が許されているのに､今から持ちたいのは許さないとなると､核武装国のエゴ丸出しではないかと批判したくなる｡
試しに日本が核武装の考えを持ったらどんな反応が返ってくるのだろうか？
世界中で第二次大戦の悪夢が蘇り､恐怖に震えた諸外国が大反対にまわるだろうか､それとも日本は紳士的な国だから大目に見てくれるだろうか？？
それより以前に､核保有国では極めて稀な例だが､日本においては国内で大反対運動が起きるだろうなァ｡
何せ日本は､他国から攻められる可能性を全く考えない人たちが国民の半数近くいる平和ボケした国だから､核と聞いただけでアレルギーとヒステリー症状で前後の見境がなくなってしまうのが落ちだろう｡
