昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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毎度お馴染みの玉川徹サン

依然として、朝鮮半島の緊張が続いている。

アメリカと北朝鮮のブラフ合戦の見方が強いが、いつ何時事態が暴発してもおかしくない。

次のレッドラインは北朝鮮の核実験とICBM発射実験で、もしも実験を強行すれば、アメリカが北朝鮮空爆すると言われている。

その場合、ヤケになった北朝鮮が、韓国、日本へ最後っ屁ミサイルを発射する可能性がある。

ネット社会では、その場合は「コンクリート製社屋に逃げろ」「水を貯めておけ」とかのアドバイスが流れているが、あまり効果があるとは思えない。

 

そんな中で、アメリカのペンス副大統領が、韓国に続いて日本を訪問する。

その目的は、緊急事態が勃発した時に、韓国、日本と事前協議の余裕がない恐れがあり、今回の訪問で両国から、北朝鮮攻撃の事前了解を取り付けるためと推測されている。

これに対して、テレビ朝日社員、お馴染みの玉川徹サンが「政府の立場では断れないかもしれないが、国民は了解できない」と吼えた。

オイオイ、玉川徹サン、アンタァいつから国民の代表になったの?!

 

続いて玉川は、

北朝鮮を攻撃してもアメリカには何の被害もない。せいぜい50人か100人の兵士が死ぬだけだ」

「実際に被害が出るのは韓国、日本なので、我々は声を上げなければならない」

アメリカの攻撃は絶対に認められない」

「今こそ、国際社会が全力で、北朝鮮を対話に引きずり込まなければならない」

「中国を含めて兵糧攻めで、話合いでの解決を目指すべき」

みたいなことを熱心に主張した。

他国の兵士が死ぬ可能性を「たかが50人か100人」と言う感覚については呆れるしかないが、さすがに石原良純が、「兵糧攻めしたら却って北朝鮮が暴発する。ここは武力と話合いの両方が必要」と、玉川の空理空論をやんわりと諫めていたが........

 

玉川が言う「北朝鮮との対話で解決」なんて、この十年以上、全く無力だった。

国際的圧力で北朝鮮の核開発を抑え込む目論見は、まるで絵に描いた餅以下だ。

その間北朝鮮はセッセと核兵器開発を推し進め、既に核兵器のを開発済みで、実質的な核所有国だ。

今では、50機以上の核を所有しているとの説まである。

そんなこんなで、兎にも角にも「狂人に刃物」ならぬ「狂国に核兵器」が実現してしまった。

そんな北朝鮮は、国家存続の命綱の核兵器を放棄するはずがない。

また中国にとっては、北朝鮮が崩壊するのは大いに困るし、日本や韓国の為に一肌脱ぐ謂れもない。

北朝鮮を追い込んで暴発されると、中国にとっては大変困ってしまう。

アメリカに対しては表面的に玉虫色の解決案を提示しながら、何としても現状維持を図りたいだけの中国に、北朝鮮制裁に一翼を担ってもらうのは虫の良い楽観論でしかない。

 

平和的解決案は、その全てが北朝鮮の核放棄にはまるで無力だ。

仮に北朝鮮が話合いに応じるとすれば、それはアメリカの武力に恐れおののいた時だけだ。

それが現実だとして受け止め、では北朝鮮に対してどうするのかが問われている。

今に至っても、「話合い解決」を主張する玉川だが、北朝鮮がそれを拒否した時の対抗策については、全く言及しないし、具体策などないのだから言及できるはずもない。

 

僕は、実は北朝鮮金正恩体制は遅かれ早かれ必ず破綻すると確信している。

世界中で、人権を一切無視した独裁国家が破滅していったのは事実だし、北朝鮮もその例外ではない。

実際に民百姓が飢えている時、自分だけあれほど醜くデップリと太った指導者は、歴史的に見ても必ず天誅を受けている。

しかし金王朝が滅亡しても、核兵器は残る。

北朝鮮が崩壊すれば、普通に考えると韓国による統一だろうし、中国への併合もありうる。

朝鮮統一が実現して韓国が実質的な核保有国になると、それはまた日韓関係にはヤヤコシイ問題を持ち込むことになる。

日本にとっての安全保障は、いつまでもアメリカ頼みで良いのか?

運よく玉川徹の想いが北朝鮮に通じて、今回は話合いで危機を乗切ることが出来ても、その先にあるアジア情勢はもっと危険になっている。

 

玉川徹は、日本国を代表するかのような口調で、アメリカの実力行使に反対していた。

しかしそれは、あくまで玉川の個人的な考えだ。

話し合えば合うほど、北朝鮮核兵器を武器に、韓国、米国、中国が絶対に飲めない無理難題を押し付けてくる。

将に日本、韓国、アメリカにとっての北朝鮮は不倶戴天の関係だ。

そんな北朝鮮核兵器を放棄するのは、いずれにしても武力行使しかない。

僕は玉川とは違い、そう思っている。