昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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安倍首相は中国でとても人気があるが.....

今年2月以来、ひさしぶりに中国南部の田舎町に出かけた。
田舎町と言っても登録人口300万人、実際の住民は500万人を超え、更に増え続けている。

相変わらずの景気の良さで、わずか一年足らずの間に町の景色が一変していた。
いつも泊まるホテルの周りは、分譲マンションが立ち並んでいた。
人が住んでいる気配はほとんどなく、また現在の中国人がドンドン買えるほどの金額でもない。
ほとんどが投機の対象らしく、今バブルの真っ只中にある中国の象徴的光景だ。

地方都市の共産党幹部に会ったのだが、彼は日本の首相が小泉から安倍に代わったのを大変喜んでいた。
「小泉は頑固で話にならなかったが、安倍は柔軟ですぐに中国を訪問した」とか、「安倍の奥さんは首相訪問の数ヶ月前に極秘裏に中国を訪問していた」とか、日中関係の好転を嬉々として話していた。
中国共産党員といっても、実は、日本企業誘致の責任者でもあり、有能なビジネスマンである彼は、安倍政権になって以降、日本企業の中国進出が再度盛り上がる事を期待しているようだった。

日本の経済界は、中国との関係改善を大いに歓迎するムードであり、この点でまさに中国共産党とは相思相愛の関係だが、政治的には、したたかな国中国に期待されるのは果たして良い事なのだろうか。
アメリカがイラク政策で失敗し、共和党が選挙で敗北した為、アジア外交で中国の地位は益々上がってきている。
中国には、「その内日本なんて領土にしよう」と考えているのではと心配になるほどの貪欲さを感じてしまう。

中国という国は経済的には大変重要な相手だろうが、僕個人はどうしても心から信頼できないとの思いが払拭できない。