昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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旧態依然とした日本プロ野球の将来は?

昨年2006年、松坂、井川、岩本の三人が大リーグへ移籍した。
そして、今後は巨人の上原、中日の福留の移籍が噂されている。
入札制度(ポスティングシステム)で、各球団の主力選手は我も我もと大リーグを目指す。
そして、いよいよ日本プロ野球は大リーグへのマイナーリーグと化していく。

読売新聞と日本テレビは、巨人軍が日本一になる為なら、ドラフト制改悪やFA制度など、どう見ても自分勝手な我田引水のあらゆる手段を講じてきた。
またセパを問わず他球団も、対巨人戦が最大のドル箱だったので、巨人の我儘に「全てご無理ご尤も」と理解を示し、まさに狭い日本市場で巨人を中心に共存共栄を図ってきた。

しかし、今回の松坂、井川で入札制度の旨い汁を知ってしまった赤字に悩む球団経営者は、今後次々と主力選手を高値でアメリカに売り払うだろうし、放っておいても弱体化していく。
黒字経営の巨人は、「可愛い選手を金で売ることは絶対にしない」と入札制度を拒否しているが、それなら巨人が主張して出来た「FA制度で出て行く」と言われれば抵抗しようがない。
これまた弱体化は避けようがない。
ただ、落ちたとは言え、「巨人ブランド」を喜ぶ選手は、他球団より多いはずなので、今後は相対的に優勝のチャンスは増えるだろう。
そんな、マイナーとなってしまった日本プロ野球でも、巨人ファンは巨人が勝ちさえすれば満足だろうから、ソコソコ人気は持続するだろう。

しかし、本当に野球が好きな人たちは、そんな技量が下がってしまった日本の試合はアホらしくて見る気もしないだろうから、日本を飛び出し世界に挑戦した日本選手たちを応援する為、大リーグへの関心が高まるだろう。

いずれにしても、長年にわたって巨人中心でしか成立しなかった日本プロ野球の後進性や、その状況を一切改革しなかった球団経営者たち、機能不全が続くコミッショナーの怠慢が招いた結果であり、一朝一夕で事態が好転することはない。

2007年以降の日本プロ野球はまさしく大ピンチだと思うが、今年は、はたして内部から何らか変革の兆しは見えてくるのだろうか?