昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

もう一人の常識なし爺ィ、渡辺恒雄!

天罰発言ですっかり味噌をつけた石原慎太郎東京都知事は、その後謝罪し発言を撤回した。
しかし「綸言汗の如し」。
彼の性格の一端に、謝罪しなければならない程の無神経さが存在する事が明白となった。
四期連続都知事になる事が有力なオトコだが、前途は決して洋々とはしていない。

石原に続き、また一人訳の分からない耄碌爺ィが登場した。
毎度おなじみの、お騒がせ老人、渡辺恒雄読売新聞会長だ。
彼は、「プロ野球選手が全力でプレイすれば、観衆が元気になり生産性が上がる」との理屈で、3月25日のプロ野球開幕を強行する積りらしい。
また巨人の清武英利球団代表は「経済活動を停止したら日本は沈む。何でも自粛すればいいものではない」と渡辺に追従し、これまた25日開幕を熱望との事。

耄碌もここまで来ると、呆れるしかない。
今時、プロ野球選手のひたむきさに感激して、生産性を上げるような純情人間が何人いると思っているのだろうか?
世の中、千年に一度の国難に襲われ、しかも福島原発の後遺症はいつ解決するのか、全く目処すら立っていない。
死者の数だって毎日毎日増え続けているし、その正確な実態など分かりようがないほどの災厄だったのだ。

第一、関東地区は計画停電中であり、日経新聞では4月一杯は継続せざるを得ないと見ている。
こんな時期でもプロ野球を見たいとの奇特な人がいたとしても、電車も充分に動いていないのだから、その思いが適えられるとは限らない。
親戚縁者、友人、知己が被災して、正直言って野球どころではない選手だっているはずだ。
「プロだから私情を捨てて」と言う程、プロ野球に社会性公共性があるとも思えない。
また最も勇気付けられるべき被災者の多くは、未だ避難所生活が続いており、例えプロ野球が始まってもテレビ放送を見る事が出来る環境下にはない。
また例えテレビがあっても、とても野球どころではないだろう。

この日の被災地は、避難所でも14名が命をなくす程、真冬並みに冷え込んだ。
そんな時に、戦後娯楽がほとんどなかった時代を引き合いに出して、都内高級ホテルで「プロ野球は人を鼓舞する」とか能天気に発言する気が知れない。
これが、日本を代表する企業のリーダーなのだろうか。

さすがに選手側からは、セ・リーグ単独開幕には反対の声が上がっているようだ。
後片付けすら間々ならない被災地には、身元不明の死体が多数存在する。
死体があれば未だ弔えるだけでも良い方で、行方知れない人達が数万人規模で存在している。
そんな惨状を見れば、選手会の態度こそ一般的な常識だろう。

人気も実力も凋落気味のセ・リーグプロ野球だが、経営者連中には肝心の良識も凋落しているようだ。