巨人軍が厳しい服装規定（ドレスコード）を持ち出した。
何でもヒゲ駄目、長髪ダメ、ピアス駄目、そして穴開きジーンズも駄目らしい。
巨人が弱いのは選手が精神がたるんでいる為であり、その精神状態が服装やファッションに現れていると見ているらしい。
何と古臭い、時代錯誤の考えだろう。
ファッションは、個性の現れであり、奇抜と思われるファッションは、その人の自己主張である。
巨人軍が、この個性の表現を規制する事は、選手全員を金太郎飴にするものであり、決してチーム強化にはつながらない。
半年以上をかけて戦うペナントリーグでは、必ず山あり谷ありであり、チームが困った時に一気にムードを変えうる救世主が必要である。
それは、様々の危機を体験してきたベテラン選手だったり、怖いもの知らず、新進気鋭のルーキーだったりするのだが、いずれもピンチにへこたれない強い精神の持ち主である。
しかし、個性的選手がいないチームには、ヒーロー出現の可能性はきわめて低い。
昨今の巨人軍は、まさにこの状態だった。
その中でも異彩を放っていた、清原や元木、工藤はさっさと放逐され、新たに補強した個性派小笠原のヒゲも剃らせ、いかにも巨人好みの優等生選手にしてしまった。
「巨人軍は紳士たれ」なるモットーは、面白くもない選手の集団になることを意味するのだろうか？
穴開きジーンズを好む若人のファッション感性を理解できない巨人軍の今年も大変暗い。
