昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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読売内憤劇を語る、三部作の最終章

読売内憤劇は、どうやら清武の一人負けで決着しそうだ。
やはり盟友と思っていた、桃井の裏切りが痛かった。
清武はドンキホーテだったが、しかしそれでも読売が抱え込む老害の実態は曝け出した。

そもそも、渡邊の「(最高権力者の)俺に相談もないような人事なんて責任がもてない」発言が、今回の大騒動の発火点。
しかし清武と渡邊の声明文を読むと、酔っ払った渡邊が記者を相手に管を巻いた発言は、事実に反した「デマゴーグ」だった事が分かってきた。
これに反発した清武は、直ちに「渡邊には相談済み」と反論、ついでに渡邊はコンプライアンス違反とまで非難した。
腹を括った清武の攻撃に、さすがの渡邊も、渋々「三人で話し合った」事は認めた。
その上で、「クライマックスシリーズ惨敗で状況が変わった」と言い訳した。
そして原監督との話し合いの中で、原から「江川を起用したい」と相談を受けたと発表している。
ところが原は、この時点では「江川の名前は出ていない」と、食い違った発言をしている。
また渡邊は「江川起用は個人的な思いで、一切交渉はしていない」と言うが、清武は「江川をヘッドコーチに起用、岡崎降格」と通告されたと証言している。
卑しくも巨人軍の、ヘッドコーチか助監督を迎えようとする話だ。
全く闇雲に動くはずがない。
当然ながら、江川には感度打診が行われていると思う方が普通だろう。

百歩譲ってもしも状況が変わったのなら、渡邊は筋として原監督の前に桃井と清武に相談するべきだった。
本来のルートを跳び越して、直接現場と話し合い、重大な人事を決めてしまう。
これは一般的には、最高権力者が人事を壟断していると言われるケースだ。
しかも原が、清武の能力に疑念を呈した事まで暴露されたのだから、もはや巨人軍は組織として機能していない。
後日、原は巨人軍強化策の一環として「江川の固有名詞も出た」と前言を撤回したが、こんな事を信用する人はいない。
原には、「二人の話し合いでは、原から江川を推薦した事にする」ように強い指示が行ったはずだ。

更に百歩譲っても、「岡崎の立場もあるから、江川を助監督に」は有り得ない。
それなら助監督とヘッドコーチの役割分担はどうする積りだったのか?
今や読売グループは、渡邊の発表文だけが真実であり、全ての事実を渡邊声明に沿って作り上げざるを得ない。
その結果、つじつまが合わない事実が飛び出してくる。
最終的には、
清武は能力がないくせに態度が悪い!
現場からも信頼されていない!
謝罪しろ、反省しろ!
と悪口雑言を浴びせながら、GMの立場は解雇しないと、訳の分からない発表になってしまった。

今回の騒動で一番損をしたのが原、次が江川だろう。
一説には、読売内では原の能力も見切られており、「次は江川」との動きがあるようだ。
そんな事とは露知らず、江川招聘のお先棒を担がされたのなら、原はとんだピエロになる。
江川も、うまくいけば念願の巨人軍監督の座が、今回のとばっちりで遠のいてしまった。
清武は、元々首を覚悟した捨て身作戦だから、何がどうなっても織り込み済み。
桃井は、清武を切り捨てて保身に走ったが、二心がある事がバレタので、今後の活躍の場は限定される。
そして問題の渡邊は、85際になっても「数年後のトップ交代」などと、自分の存在が読売にマイナスしているなどまるで自覚がない。
こんな老骨が、読売やプロ野球を牛耳っているのだから、組織が活性化するはずがない。
渡邊を見ていると、いくら若い頃には敏腕と謳われた俊英であっても、老いると客観的な判断能力が欠落する事が良く分かる。

自分が85歳になった時には、渡邊を思い出して、後進に道を委ねる事にしよう。