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産経新聞、安倍前首相への深情け!

安倍政権の一年間、我が産経新聞は一貫して、しかも必死になって安倍晋三を応援してきた。
産経新聞は、誰もが認める右寄りの姿勢で、北朝鮮に強硬姿勢をとり、戦後レジュームからの脱却をうたい憲法改正を政治理念として掲げた安倍晋三への期待は尋常一型ではなかった。

安倍政権が参議院選挙で大敗した後、大半の世論は責任を取って退陣すべきだったが、産経新聞は、「政権を投げ出すのはかえって無責任、安倍政権の政治理念が否定されたわけではない」と、マスコミにはあるまじき客観性の無さ丸出しで、安倍晋三への肩入れ論評を張っていた。
止めは、花岡某の論説で、「共産党は、全選挙区への立候補方針を取りやめるらしい。その場合、共産党支持票は、間違いなく自民党ではなく小沢民主党へ流れる。この結果自民党が下野すると、小沢民主党は実質的に容共政権となるので、安倍は絶対に退陣するべきではない」と、極端な我田引水の三段論法を展開した。
要は産経新聞としては、何が何でも自らが期待し支援する安倍晋三政権を一日でも長続きさせ、悲願の憲法改正を実現したいと、極めて政治姿勢が明確だったのだ。

しかし、さすがの産経新聞も贔屓目が強すぎた為、安倍晋三がここまでボンボン無責任無能力政治家とは思いが至らなかったようだ。
本来なら、自他共に安倍政権の後継者と認める麻生太郎支援を打ち出すのだろうが、あまりに安倍の行動が呆れ果てたものだったので、辞職発表後は茫然自失、何をどうコメントしていいのか分からなくなっている。

16日の産経新聞は、未だ安倍へのあきらめがつかず、ジョージアタウン大学ケビン・ドーク教授の「認知度、評価高かった安倍首相」なるコラムを載せていた。(この大学と教授がどれ程のものかはわからない。選挙のたびにテレビ出演する白鳳大学の福岡教授程度なのかもしれないが、アメリカの大学教授の意見なので、多くの日本人には何となく権威を感じさせる効果はある。)
中味は、「安倍首相は短期間でゞ軌藉靄榾_?記改憲の為に国民投票法成立K姫匸幣些覆鬚△押⇔鯊紊梁昭鸛蠅茲蠅眛鐱椶虜8紊虜澆衒?北棲里淵咼献腑鵑鮗┐靴織瀬ぅ淵潺奪な指導者として歴史に残る」と安部を持ち上げている。
果ては「逆説だが、安倍の辞任表明と方法もそれ自体が業績。安倍は国民投票法など、自分がしたい事を達成しさっと辞任するやり方は今後の政治指導者の模範例」と書いているが、「ホンマカイナ?」
陳腐で荒唐無稽なこんな意見は全く説得力がない。

アメリカでは新聞が自らの支持政党をクリアにするのは当たり前だが、日本ではどの新聞も、表面的には変に公明正大さを装ってきた。
しかし、やっと最近になって、各新聞とも政治信条がはっきり出るようになった。
そんな中で、産経新聞の記事は、極めて旗幟鮮明で僕は大好きなのだが、こんな内容では「喝!」だなァ。
やはり、自分たちが見る目がなかった事を恥じ、今までの主義主張を貫くのなら、福田政権実現時の意地悪を覚悟してまで、安倍の後継者として敗戦確実の麻生太郎に期待、応援するべきだろう。