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大興奮!スーパーボール熱戦記

アメリカンフットボールの頂点を競うスーパーボール。
世界で最も人気のある試合だ。
今年は、MVPトム・ブレイディーが率いる無敵ペイトリオッズと、若武者イーライ・マニング率いるニューヨークジャイアンツが世界一を争った。
今年のペイトリオッズは一度も負けず、このままスーパーボールを制覇したら史上二度目の無配の王者となるが、試合数も増えている中では奇跡に近い快挙となる。
一方のジャイアンツのクォーターバック、イーラー・マニングは昨年スーパーボールの制したコルツのクォーターバックペイトン・マニング実弟
もし勝てば、もちろん史上初めて兄弟で二年連続の快挙となる。

見どころいっぱいで始まったが、試合の方も二転三転。
残り35秒でイーライの逆転タッチダウンパスが決まり、下馬評を覆してジャイアンツの勝ちとなった。
それにしても、残り2分42秒で逆転に至るまでの攻撃は凄まじかった。
特に、サックされそうになったイーライが必死に逃げ切り投げたパスを、ワイドレシ-バーのタイリーがアクロバティックにジャンプ一番好捕したレシーブは、末代まで語り継がれる絶妙プレイだった。
スーパーボール観戦歴(勿論テレビで)30年を超えるが、今年のゲームは間違いなくトップクラスだ。
体重100kgを優に超える男が、100mを10秒そこそこで走り、アメリカ中で一番運動神経の優れた大男の集団が、鎧兜に身を包んだような恰好でガツンガツンとぶつかり合う様は迫力満点だ。
フットボールと称しても、実際に足を使うのはキッカーとパンターだけ。
オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームは完全分業制度。
10ヤードを測定する為に、チェーンクルーを使って正確さを期しているが、肝心のボールはレフェリーが適当な場所に置く。
きわどいプレイにはテレビ判定を持ち込み、前後半に三度ずつチャレンジと称して審判の判定に異議を唱える事が出来る。
ゲームを面白くする為には、伝統にも権威にも拘る事はない。
キチンとしている部分とルーズな点が混在するのは、いかにも大ざっぱで大らかなアメリカ人気質が良く表れている。

面白かった今年度のアメリカンフットボールも、実質的にスーパーボールで終わり。
後は、お祭りのオールスター戦があるだけ。
来年、イーラエイ・マニングがどこまで成長しているのかが楽しみだ。
二年連続で息子が世界一のクォーターバックとなったマニング一家は、何と凄いファミリーなのだろう。