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まだ北島康介なの?

聖火リレーの混乱で世界中が大騒ぎだが、もうすぐ北京オリンピックが始まる。
日本でも、各競技で代表選手の選考会真っ只中になっている。
柔道では、不可解不透明な選考基準で谷亮子が選出され、案の定ブーイングが起きている。

陸上マラソンや柔道に比べると、競泳の代表選手選出は単純で分かりやすい。
日本選手権で好成績をあげ、且つ標準タイムを突破しなければならない。
前回アテネで金メダルを取った女子400m自由形の柴田選手は、優勝はしたものの標準タイムに届かず、この種目では代表になれなかった。

ところで、男子平泳ぎでは、北島康介が圧倒的な強さで代表に選出された。
テレビのアナウンサーは、「北島選手と他の選手では次元が違う。北島は記録と闘っている」と絶賛していた。
確かに、北島の過去の戦績は素晴らしく、また現在の実力も国内では一頭抜けている。
しかし、これで何回目のオリンピック出場になるのだろう。
日本の「水泳と言ったらキタジマ」状態がこんなに長く続いていいものだろうか。
北島は、世界に通用する数少ない日本人アスリートだが、北島を凌駕する後継者が現れていない事もまた間違いない。

北島康介が類希なる日本代表選手である事は異論を待たないが、もうそろそろ北島を脅かす選手が陸続と現れないと、彼が世界に通用しなくなった途端、またまた長く暗い水泳界が再現されてしまう。
これは競泳だけでなく陸上競技でも一緒で、ハンマー投げ室伏広治、男子100m朝原宣治、200m末續慎吾、男子400m障害の為末大、女子走り幅跳び池田久美子など、ちっとも代わり映えがしない選手が「オリンピック、オリンピック」と騒いでいるような気がしてならない。
今回の競泳でも、前回アテネで頑張った連中が代表に再選出されるケースが多い。

要は、あらゆる競技で選手層が薄いのだろう。
世界で通用する選手がいてそのライバルが存在すると、物語としても興味をそそり、競技全体が盛り上がるのだが、たった一人の天下が続くと、お互いの切磋琢磨もなくなりモチベーションの維持が難しくなる。
実は、宿命のライバル選手登場を最も待っているのは、北島を始めとする日本のトップ選手達なのではないだろうか。

北島康介25歳、さすがに次の南アフリカオリンピック代表はないだろう。
圧倒的な強さを見せた代表決定ニュースを聞いて、フト「まだ北島康介か!」と思ってしまった。