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北京オリンピックがいよいよ始まる

2008年8月8日8時8分。
8は金儲けができる中国では大変縁起のいい数字とかで、8並びの数字合わせで北京オリンピックが始まる。
とは言うものの午後8時開始なら「正確には20時では」等のイチャモンはなしとしよう。

ただ、治安は不安定のようで、「平和の祭典オリンピックには不似合いなほどの厳戒態勢」と揶揄されている。
特に、わが愛読紙産経新聞は反中国の急先鋒であり、「中国はオリンピックを開催する資格がない」とのスタンスから、あらゆる場面で中国政府と今回のオリンピックを批判している。
「中国はオリンピックを国威高揚のために政治利用している」との主張には、「素人じゃあるまいし、今更何を言う」と笑ってしまう。
「オリンピックは純粋なスポーツの祭典でなければならない」なんて、政敵を攻撃する意見ではあっても現実的ではない。
オリンピックが平和の祭典など全くの幻想でしかなく、別に中国だけでなくあらゆる開催国に何らかの政治がらみの思惑があるのは常識だろう。
北京オリンピックは、中国政府にとって国際的な一流国への仲間入りには避けられない道であり、だからこそ国家の威信をかけたセレモニーとして扱っている。
これは、過去の日本でも韓国でも同じ事だ。
今や開催国にとってオリンピックはまさにそのような目的を達成するものであり、世界中の成り上り国が競って必死に誘致活動を繰り返している。

産経新聞は、本当に中国にオリンピック開催の資格がないと思っているのなら、一切の報道を辞めればいいものの、やはり日本でもオリンピックへの関心は高いので、そこまでの腹はない。
だからせめてもの嫌がらせで、中国政府の強権的な体質を批判する。
イスラム過激派のゲリラ攻撃には口を極めてののしっているのに、中国政府へのテロには同情的は報道をする。
確かに北京オリンピックは、多くのリスクが存在する事は異論を待たない。
中国の大気汚染が、選手の健康に悪影響を与えることも間違いないだろう。
しかし、ほとんどの選手はそんな事は織り込み済みで、なおかつ優勝を目指して神経を研ぎ澄ましている。
オリンピックは中国政府だけに重要なのではなく、そこに参加する選手達にとっても自分の商品価値を最大に高める絶好のチャンスなのだ。

その北京オリンピックは、いよいよ今日から始まってしまう。
ここまで来たら、何とか無事に成功裏に終了してほしいものだ。
因みに、僕は別段強い国粋意識があるわけではないが、オリンピックでの日本選手の活躍を期待しているし、メダルの数は多いに越したことはない。
もっとも、男女サッカー予選を見る限り、かなり苦戦しそうだなとの悪い予感がしている。