昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

石井は金、塚田は銀。この差は何だ!

奮わなかった北京オリンピックの男子柔道だが、最後の最後100kg超級石井の金メダルで何とか面目を保った。
一方この間頑張ってきた女子柔道は、78kg超級の塚田が、こちらは最後の最後で中国に逆転負けの銀メダルと明暗を分けた。

二人の戦い方はまるで正反対。
石井は、「見ている人はつまらなかったかもしれないが、勝つ柔道に終始した」と公言。
一方、塚田は「悔いはない」と言いながらも、涙が止まらなかった。
「勝てばいい」柔道スタイルは、日本のマスコミから徹底的に批判されてきた。
一方、どんなにポイントで勝っていても最後まで一本勝ちに拘った塚田こそ、本来の柔道だったはず。

しかし、結果はまるで逆。
とたんに「石井は、自分の道を貫く異端、異能の柔道家」と賞賛の嵐。
「勝てば官軍」ここに極まれり。

石井は、笑った顔が朝青龍と似ている典型的なヒール役。
金メダルを、これ見よがしにひけらかす写真撮影の光景も、慎み深さを善とする日本人には珍しいタイプだ。
自分を押し殺し、ひたすら道を究めようとする優等生からはほど遠い存在のようだ。
一方の塚田は、たとえ負けても笑顔で表彰式に臨み、そんな事で評価を上げている。
しかし、実質的な世界一を決める最重量級で石井は責任を果たし、中国選手に負けた塚田は笑顔しか誉められない。
塚田は負けても清々しかった。
日本では、こんな負け方は決して批判されない。

ただ、勝ちに拘る石井スタイルは、今や世界JUDOの潮流。
今回のオリンピックで頻発された「朽木倒し」は、日本ではほとんど聞いた事がなかったが、タックル、足取りと接近戦に強い外国人柔道家には当たり前の決め技のようだ。
日本中が大ショックに陥った鈴木桂治の一本負けも足取りからだった。

ポイントをとったら、後は時間稼ぎで勝つ。
石井は、「これこそ僕の柔道」と、堂々と認めている。
こんな選手が、国際化に乗り遅れた日本に登場した事は奇跡だろう。
あらゆる非難を恐れずひたすら勝ちに拘った、ガキ大将の雰囲気そのままの石井慧
あんたは、エ、ラ、イ!