昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「ブス」は差別用語ではないらしい?!

映画「ハンサムスーツ」を見た。
人柄は抜群に良いのだが、見た目まるでブサイクの青年が主人公。
その彼がハンサムスーツを着てモテモテのハンサム顔に変身するが、結局は「顔よりも中身」を重視する美少女とハッピーエンドになる。
相方の美少女は「ブスーツ」を着込んでブス女に変身しているのだが、主人公はこのブス女によって「人間、顔ではない」と気がつく。
他愛のない娯楽映画でまるで現実的ではないストーリーなのだが、それでも「人間を見かけで判断してはいけない」とのありふれた正義心が込められていた。

ところで、世の中には差別用語の規制が溢れている。
その昔は、身体的なハンディキャップを表す用語を平気で多用していた。
その為昔の映画を上映する時は、「現在では不適切と思われる表現がありますが、原作のオリジナリティを尊重しそのまま放映します」とのテロップが流れる。
ひどい事に、昔の小説も差別用語を再編集し訂正しているらしい。
差別は悪い事に決まっているが、つい十数年前までは悪気もなく差別用語を使用していた事は間違いない。
その当時の風潮を、今の価値観に置き換えて表現するのは無理があると思うが、とにかく「差別は良くない」との正論に逆らうとろくな事にはならないので、一種の言葉狩りがまかり通っている。

そんな中で「ブス」は、どう見ても体の一部の特徴を侮辱する表現なのだが差別語ではないらしい。
理由を聞いたら、あらゆる女性は自分を「ブス」とは思わないからとの事。
女性は、自分の容姿を、「私のこの部分は素晴らしい」と極めて前向きにとらえるものらしい。
よって、「ブス」と罵られても、決して自分のことを言われているとは思わない。
要するに、「ブス」なる言葉を聞いても、不快に思う人がいないのだ。
そう言えば僕の知っているニョショウも、傍目には決して麗しいわけではなく、どちらかと言えば「ブ」の字の方だと思うのだが、他の女性に対して「あの人は本当にブスね」と悪口を言うくらいなので、その説もモットモだと思われる。

多くの男性は容姿への劣等感を割と素直に認めるような気がするが、化粧に多くの時間を割き文字通り毎日毎日化けている女性の場合は、単純な男性には理解できない部分があるのだろう。
漫才師が「ブスは死ね!」と罵る事は、品はないが問題になる事はない。
多くの女性は、「そうだ、そうだ」と同じ気持らしい。
オッカシイ~ナァ???