森喜朗の「女性差別発言」に抗議する積りのようで、ロンドンブーツ一号二号の田村淳クンが聖火ランナーを辞退した。
途端に二階俊博自民党幹事長が「イヤなら結構」と淳クンを突き放したことも、火に油を注ぐことになった。
僕は、二階は老害かもしれないとは思うが、森喜朗が女性を差別したとは思っていない。
だが、淳クンが森発言を許せないのなら、主観の違いでやむを得ない。
それほどおイヤなら、どうぞ聖火ランナーをご辞退ください。
しかし同時に、この淳クンの発言を「どの面下げて」と思ってしまう。
淳クンは、女性差別が許せないらしい。
しかし、では聞きたいが、君の職場のゲーノー界は、そんな綺麗事が通用する世界なのか?
淳クンのこの決意表明は、反日マスコミにとっては利用価値の高い絶好の言葉だ。
「よくぞ言った、淳クン!」
「淳クンは、正義のゲーニン!」
「それに比べて、やはり森喜朗はアホ、バカ、サメの脳ミソ!」
と、世の中に、淳クン礼賛と森喜朗サゲのニュースや記事が溢れ返る。
淳クンにとっては、これこそ好感度鰻上りで、狙い通りの展開だろう。
しかし捻くれ者の僕には、淳クンの言動を素直に評価する気にならない。
はっきり言えばゲーノー界、特に淳クンの主戦場のお笑いの世界は、ほとんど全てがハラスメントを笑いものにして成り立っているからだ。
淳クンが所属する会社・吉本興業の、よしもと新喜劇を見れば、そのことが一目瞭然に分かる。
新喜劇の人気者は、全員がブス、ブタ、チビ、ハゲ、デッパが売りだ。
容姿がひどければひどいほど、それを武器に人気を博そうとする。
共演者は、相方のそんな欠点を手厳しく、且つことさらに論うことで、更に観客の笑いを誘う。
そんな繰り返しがカネになる。
そこは、森の発言を切取り操作して、無理やり差別発言に仕立て上げたような代物ではない。
差別そのものがビジネスなのだ。
だから、もしも淳クンが差別に真摯に反対なら、先ずは隗より始めよ!
会社の吉本興業に、女性や弱者をバカにしないように、強く働き替かけるべきだ。
仕事場が差別の温床なのだから、そこから差別を一掃しなければ、森批判発言の辻褄が合わない。
そうでなければ淳は、単なる良いカッコしいのスタンドプレイヤーでしかなくなる。
そんなダブスタ野郎に言い掛かりをつけられた森喜朗としては、死んでも死にきれない。
そもそも淳クンは、森発言の全てを聞いたのか?
その上で、森は女性差別をしたと思っているのか?
僕は二階は嫌いだが、この件については淳クンに対して「イヤなら結構」と突き放した姿勢に大賛成だ。