昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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UEFA欧州選手権はオモロいなぁ

放送を開始した直後に加盟したので、もう30年以上WOWWOWを見ていることになる。

当初は月遅れの映画ばかりの印象だったが、途中から3チャンネル体制になり、見応えのあるテレビ局になった。

そのWOWWOWが今、UEFA EURO2016の全試合を放映している。

時差の関係で深夜放送になるので、録画して翌日鑑賞している。

 

サッカーでは世界的にワールドカップが有名で、最近では我が日本も出場常連国になったが、実は通の中では、このUEFA欧州選手権こそが世界最高峰の大会との見方が強い。

ワールドカップは世界大会なので、アジアとかアフリカとかの参加国がある。

しかしどう贔屓目に観ても、この地域で予選突破した国が、ヨーロッパや南アメリカのサッカーレベルに到達しているとは思えない。

仮に世界中の国が一斉に予選から戦えば、我が日本と言えどもワールドカップ出場は難しい。

FIFAにすれば、ヨーロッパ、南米のサッカー先進地域だけでは、サッカー市場の拡大が望めないので、発展途上のアジアにもお目こぼしの出場枠を用意してくれているのだろう。

しかし激戦地のヨーロッパ、南米で予選突破できなかった国々では、自分達よりもはるかに弱い国がワールドカップを戦っているのは、何とも腑に落ちないようだ。

よって彼らは、UEFA欧州選手権とかコパとかに、ワールドカップ以上の熱意を注ぐ。

特に、欧州サッカー連盟(UEFA)主催の欧州選手権の人気は凄い。

 

先だって、FIFAの腐敗体質が問題視された時、FIFA内では冷遇され反発していたヨーロッパ諸国が、欧州選手権を錦の御旗に独立するとの噂があった。

仮にそうなっていたら、FIFAがいくらワールドカップを煽り立てても、興味は半減以下になっただろう。

実際にユーロ2016を見ても、ほとんどの試合が引き分け、若しくは1点か2点差しか大熱戦だ。

連日世界的レベルのプレイを満喫できるので、WOWWOWに加盟していた価値があったと納得している。

 

ところでサッカー選手の技量とは、いったいどこで差がつくのだろう。

実はウォーキングの途中に、近所の大学のサッカー練習場がある。

毎朝6時頃から、100名ほどの部員が練習している。

その練習を見ていても、実に上手にパス回しをしている。

しかし素人目にはなかなかの腕前に見えても、世界のレベルはこんなものではないはずだ。

勿論、足の速さの差は一目瞭然だ。

超一流選手たちは、虎とかライオンとかの野生の動物が、ユニフォームを身にまとって獲物を目指して突進するような迫力がある。

 

驚くのは、単に肉体的な能力だけではない。

どんなに敵に囲まれていても、実に簡単に、しかも正確無比に味方にパスを回す技量は、どうやって身に着けるのだろう。

これはいくら野生の動物でも、サッカーの名選手には敵わない。

我々草サッカーのレベルと比べることは失礼極まりないことは分かっているが、それでももしもあそこでパスミスを仕出かしたらとハラハラしてしまうが、実際は全て杞憂に終わる。

ボールタッチになると、子供の時からサッカーボールで遊んできた連中にとって、足でボールをコントロールするのは、手でモノを扱うのと同じ感覚に見える。

 

そんな世界の名プレイヤーは、稼ぐカネも桁違いだ。

選手の価値は、結局は稼ぎで分かる。

しかし選手としての賞味期限もまた、驚くほど短い。

己の肉体と才能だけで巨万のカネを稼ぐ選手は羨ましい限りだが、一方ではそんなポジションを守り続けるためには、気が遠くなるほどの努力が必要なのだろう。

何の才能もない暇人は、ボケッとテレビを見ていながら、あれこれと知ったかぶりに天才たちを評論している光景が良く似合う。