昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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英会話のお勉強

朝の通勤時間は、ドアツードアでおよそ一時間。
東京で働く人間としては、やや普通以下の場所に居を構えて既に20年以上がたった。

ただ遠距離通勤の貧乏サラリーマンにとって最大の特典は、座って楽々と通勤できる事だ。
引っ越した当初の通勤路線では始発電車が利用できたので、100%座る事が出来た。
しかし会社の場所が変わったので、今は座る為に駅で15分以上待たねばならない。
朝の貴重な時間を、駅の構内でボケッと待つのも能がない。
しかし座れない場合は悲劇で、満員電車で揉みくちゃにされ一日の大半のエネルギーを消費してしまう。
止むを得ないと割り切り、いつも三列縦隊の先頭で始発電車を待つのが日課となった。
同じ事を考える人もいるもので、並んでいる人達はお馴染みさん。
お互い決して口を交わす事はないが、稀に見慣れた顔がいないと「病気では?」と心配になったりする。

ところで最近は、この待ち時間と座って通勤する時間を合わせて「英語のお勉強」に当てている。
何せ、年老いてから英会話の重要さに目覚めたものだから、圧倒的に覚えが悪い。
外国人から直接個人レッスンを受ける方が効果的なのは分かっているが、月額数万円のレッスン料金が重荷だ。
最も安上がりなのはNHKラジオ講座だと思い立ち、今や4講座と5分間の英語ニュースを掛け持ちで勉強している。(因みに一ヶ月のテキスト代は1400円。)
業務上やむをえないので、嫌々始めた「英語のお勉強」だが、もう四年近く続いている。
いい年をした爺ィがイヤホンを耳に突っ込み、口をモゴモゴさせている光景は滑稽だろう。
しかも、肝心の成果はほとんど上がっていない。
未だに外国人と話すと緊張するし流暢な英語には程遠い。
しかしそれでも、最低限の会話は出来るようになった。
また「英語のお勉強」をすると、単に会話だけではなく、知らず知らずに合理的な考え方が身につく事が分かってきた。

日本人の場合、結論をはっきりさせる事は好まれない。
出来るだけファジーに表現し後は腹芸で判断する傾向が強く、その様な交渉には日本語は大変向いている。
一方の英語は「先ずは結論ありき」なので、日本的な腹の探りあいをする言葉としては甚だ不適格だ。
どっちが優れているという訳ではないが、国際言語として英語が認定されている環境では英語的な発想を身に着けるか、最悪でも理解しなければ時代遅れになってしまう。

人生いかなる場面でも勉強!勉強!!
と言う事で、毎日性懲りもなく英会話の勉強に励んでいる。