昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あれは言ってはいけなかったのでは!

ワールドカップが始まった。
熱狂度ではオリンピック以上だから、サッカーには素人同然の当方も今から一ヶ月間を楽しむ事が出来る。
南アの開会式も、アフリカを強く意識して、嗜好を凝らしていた。
しかし、治安の悪さは大変なものらしく、数日前には「犯罪で生計を立てている」輩がテレビ出演、「家財道具は全て盗んだ。生きる為には仕方がない」とインタビューに答えていた。
今回の大会のオフィシャルスポンサーの一社から「チケットはいくらでもあるからあげるよ」と有り難いお言葉を貰ったが、「但し往復の航空券は自分持ち、且つ現地での治安は一切保証なし」と続けられ、丁重にお断りした。

ところで早速ながら、睡魔と闘いながら開会式に続くオープニングゲーム、早朝から起き出してウルグアイ対フランス戦をテレビ観戦した。
そしてわずか二試合を見ただけで、我が日本代表とのあまりの違いに茫然としている。
選手全員の足の速さ、お互いに当たりあう時の迫力、ゴールを前にした時のFWの俊敏さとシュートのスピード、そのFWを抑え込むDFの力強さ、ヘディングの高さ。
サッカーは世界で最も競技人口が多いスポーツであり、その中の超々選りすぐられたエリート選手が、国家の威信をかけて世界一を争っているのだから当たり前かもしれないが、Jリーグでは絶対に見る事が出来ないシーンが一時間半にわたって次々と繰り出される。

翻って、我が日本代表。
いくら練習試合とは言え、ここ数試合はほとんどゴールシーンを見る事が出来なかった。
一方、DFはオウンゴールを三発も献上。
やれ、中村俊輔先発起用の是非だの、救世主と期待されている本田との起用法が論じられているが、そんなのどうでもいいような気がする。

サッカーなんて、元々ラテン系人種のリズム感や、アフリカ系人種の身体能力が必要なスポーツで、型や形式、物の順番に拘る日本人には不向きなのではないだろうか。
その証拠に、世界的に通用する日本人プレイヤーなどほとんどいないし、いてもすぐに国際舞台からは消えてしまう。
初日の二試合を見る限り、世界レベルのDF網を切り裂く能力は日本FWにはない。
日本代表が登場するのは数日後だが、恐らくは良くて引分けがやっとだろう。

それにしても、この大会に挑む前の岡野監督の「目標はベスト4」は言い過ぎだった。
ビッグマウスが自分の個性と勘違いしている本田に至っては、「目標は優勝」と大口を叩いた。
殺到するファンやマスコミへのリップサービスかもしれないが、一応は日本では最も優れたサッカー選手と監督なのだろうから、自分達の実力は分かっているはずだ。
「目標を高く持つ」のは、単なる妄想を口にする事ではない。
この二人の目標は密かに秘めるべきもので、いくらなんでも言ってはいけない台詞だったと思えてならない。